この度は、日本建築仕上学会 学会賞 技術賞という名誉ある賞を受賞させて頂きまして身に余る光栄で御座います。
又、本技術賞受賞に対しましてご推薦を頂きました近藤先生及びアルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)の皆様、日本建築仕上学会の選考委員の方々に厚く御礼申し上げます。
今回、業績名「建築用金属材料の工場塗装におけるSDGsとGXの展開及び工業会活動に対する貢献」という事で受賞させて頂きました。
弊社は1963年11月に兵庫県高砂市に於いて焼付塗装業として創業させて頂き、本年11月で60周年を迎えることになっております。
アルミ合金材料の下地処理に関しましては長く6価クロム皮膜処理を施工させて頂いておりましたが主力の塗装品が自動車部品及び電気部品であった為にRoSH規制やREACH規制等の対応を客先から強く求められるようになった為に2006年8月に3価クロム皮膜処理に変更させて頂きました。切替に関しましては耐食性の低下等の懸念は御座いましたが皮膜処理剤メーカー殿及び塗料メーカー殿の協力を得て、多数の評価試験を行い6価クロム皮膜処理品と同等の塗装仕様の確立を得て、各客先殿の承認を得ることが出来ました。建材品に於いても耐食性・衝撃性等の塗膜性低下の懸念が御座いましたが、何とか客先要求性能をクリヤーすることが出来ました。弊社のアルミ材塗装仕様としましては3価クロム皮膜処理に溶剤塗装or粉体塗装を行う事であります。特に3価クロム皮膜処理と粉体塗装の仕様で6価クロムレス+溶剤レスという環境配慮型塗装の推進を勧めており、
本仕様での実績も年々増加し、大日本塗料殿の2層分離形ふっ素樹脂粉体塗料のライセンス承認を日本本社工場及びベトナム工場でも得まして、6価クロムレスでの粉体1コートでの長期高耐久塗膜の施工対応をご提供する事が出来る様になりました。しかし、弊社の目標としましては完全なクロムレスの環境配慮型塗装の実現を目指しております。
又、2020年11月に社内にてSDGsをキックオフし、外務省よりジャパンSDGsロゴの使用許可を頂き弊社の取組内容を外務省のホームページに掲載して頂きました。
2025年に開催されます大阪・関西万博では“工業塗装で取り組むSDGsプロジェクト”をスローガンに共創チャレンジ登録企業として粉体塗装によるVOC排出量の削減を提案させて頂きました。その他、兵庫県の「ひょうご産業SDGs推進宣言企業」として登録されております。
又、カーボンニュートラルの取組としましては、2022年に経産省主導のGXリーグ賛同企業として初回440社の1社に登録され、その中で「GX経営促進ワーキング・グループ」企業メンバー77社の一員としてGXリーグにおける取組の1つである「市場創造のためのルール形成」のミーティングに参加、及び「カーボンクレジット市場」実証事業への参入もさせて頂いており東京証券取引所の口座開設を行って頂きJクレジットの活用も視野に入れております。
弊社のこの様な取組みが工場塗装業界への一石を投じて業界発展の一因になればと思っております。この考えに同調して頂き、弊社が加盟しておりますアルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)に於いてSDGs宣言を行いました。そして、2023年3月の同工業会総会に於きましてSDGs推進委員会より「アルミニウム合金材料工場塗装工業会が目指すSDGs」を提言させて頂き会員企業様にSDGsの推進を促し、この流れを工場塗装業界のSDGs推進になる様にと祈念しております。
今、世界中で環境問題についての対応が強く求められており特に我々塗装に携わる業界は環境破壊に繋がる様な材料を用いて施工をしております。しかし、見方を変えれば正しい塗装を行う事により建物や製品をより長く使用できるという正にSDGsを実践しているという事になると思っております。
今後共、同じ志を持つアルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)の会員企業の皆様と共に環境配慮型塗装の推進を行っていきたいと思いますのでご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致しますと共に日本建築仕上学会のさらなるご発展を祈念しております。
