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Q&A

技術的内容のQ&A

よくあるご質問と回答

Q.
アルミニウムの化成処理にはどんなものがあるのですか。クロムフリーとはなんですか?
A.
アルミニウムの化成処理には従来からの主であるクロム酸塩系とクロムフリー系化成皮膜処理があります。
クロム酸塩系化成皮膜処理には大きく六価クロム系と六価クロムフリー系のリン酸クロム系、三価クロム系の化成処理があります。それとは別に、ジルコニウムやチタニウム(=チタン)などを主成分とする化合物の薬剤は薬剤中にクロムを全く含まないことから、「クロムフリー系化成処理剤」と呼ばれるものがあります。また、化成処理とは呼びませんが、陽極酸化皮膜処理もクロムフリーの素地調整として優れた結果が出ています。
ABAではこれら上記各種の素地調整に対応できる工場を持つ会社が会員企業の参加条件となっています。
なお、有機溶剤(シンナー)等で脱脂をし、ケレン作業による物理的な素地粗しを行い、接着性能の高いプライマーを施して、クロムフリーと呼ぶことは誤りであり、上記のような化成処理、陽極酸化皮膜処理を施さずに塗装をする企業が全国にも多数ありますが、我々ABA会員企業はそのような企業とは一線を画したところでお客様、最終ユーザー様(施主様)に見えないところで良質の製品を提供しております。
Q.
粉体塗装とは何ですか。また粉体塗料にはどんなものがありますか?
A.
粉体塗装とは従来主要であった溶剤系塗装に比較し、VOC(有機性揮発化合物)を製造時及び塗装時に排出しない、環境対応型の塗装の一種で、弱溶剤系塗料・水系塗料と並び今業界で注目されている技術です。液体状ではなく、粉状になっており、専用の塗装機器によって帯電し、微量のエアと静電気の力で被塗物を被い、塗装します。
その一般的な製造方法は、VOCが揮発した粉末状の乾燥した樹脂などの原料を混合し、ある一定の温度まで加熱後さらに良く練合(練り混ぜること)します。加熱したことによってペースト状になった塗料を乾燥させ、何回も粉砕し、粉をフィルターにかけたりして粒子を細かくして完成します。ですので一般の溶剤系塗料より製造期間が長く、溶剤系のように短納期に対応しづらいところも特徴です。
従来より粉体塗料は主に鉄製品に塗装され、人や物に接触したりして剥がれたり傷をつけられたりすることが多いような場所や部位(例えばガードレールや鋼製家具)には既に使われていましたが、最近ではアルミなどにも通常の外装材としても使用される機会が増えてきました。
その種類には樹脂系で分類すると、エポキシ系・ポリエステル系などがあり、両方の樹脂を混ぜたエポキシポリエステル系と呼ばれる塗料もあります。また、最近ではロングライフの建材向けにふっ素粉体、もしくはふっ素ポリエステル系の二層分離形塗料なども多く開発されており、その用途が広がっています。
しかしながらその耐候性や耐久性等に明確な基準もなく、本来の用途に対し誤った樹脂が選択されたりすることも数多くあるようです。
今後は学会等の第三者的な機関が性能基準を作成し、それに沿った製品が体系化されればより最終ユーザーにも使いやすくなるでしょう。
それまではお手数ですがABA会員企業はその知識や経験も豊富な為、お問い合わせ頂きながら使用して頂くと幸いです。

このQ&Aは日本建築仕上学会発行の『加熱硬化形溶剤系塗装標準仕様書・同解説』を引用・参照することがあります。

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