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活動報告及びお知らせ

2019年

2019.12.20

来年のものつくり大学との協同勉強会の詳細が決まりました

前回更新時にも一報を入れましたが、一年の総括をする年次総会、そして毎年恒例になっているものつくり大学との共同勉強会(ものつくり技術交流会)の詳細が決まりましたので、ご報告いたします。

◎年次総会及び技術交流会◎

開催日時
:2020年3月12日木曜日午後1時10分受付開始(総会は午後4時~)
場  所
:大宮ソニックシティビル9F 906会議室
(〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5)

ものつくり技術交流会のパンフレット・申込書はこちら

皆様万障繰り合わせの上、ご参加をよろしくお願いいたします。

2019.12.20

年会費お支払いのお願い

あっという間に年末でありますが、会員の皆様にはメールでお送りしたように会費の支払いをよろしくお願いいたします。

2019.12.20

高機能塗料展&建材・住設展他を見学してきました

千葉の幕張メッセにて、リードエグジビジョンジャパン㈱主催、(一社)日本塗料工業会共催の第2回高機能塗料展が12月4日~6日にかけ4日間の日程で開催されました。

2回目となる本展示会は、「高機能素材Week」の一環として、金属やセラミックなどの素材系に加え、液晶・ELに光・レーザー技術など7つの展示会との相互入場可能、同時開催にて行われました。何かと忙しい師走の候でありながら、各業界の最新情報を求める人の群れでごった返し、本格的な冬を迎えつつある外気の冷たさとは裏腹に、会場は熱気に包まれておりました。主催者発表では実際に54000人以上もの人が詰めかけたようです。

幕張メッセ展示ホールの横並び8ホール分をすべて使った一連の展示全体のうち、高機能塗料展は正面エントランス寄りの中央付近に位置し、ホールの連結部分を挟んでの展開となっておりました。左右には金属展とセラッミクス展という、塗装業界ともリンクする分野の多い業界展示が並んだことから、他業種の方の目にも触れやすく、貴重な異業種交流の場としても機能したのではないかと思われます。

前年に続き、今年も多くのABA賛助会員企業が出展しており、各社と先端技術や独自技術を用いた製品・サービスのアピールを来場者へ積極的に行っておりました。全体を見渡すとやはり環境配慮を謳う展示が多く、環境問題への対応を訴える声が日増しに大きくなる本年を象徴するような内容でした。

また、日本法人を持たない海外企業(主に中国系)の直接出展も2桁近く存在し、ガラパゴス化著しい日本の塗装業界にも潮流が押し寄せてきていることを改めて感じさせるものでもありました。

翌週12月11~13日には住宅・ビル・施設Weekと銘打ったこれもまた複数の展示会を集めた催しが、今度は国際展示場青海展示棟で行われました。

ABAで直接関係しそうな展示会は高性能建材・住設展でありました。ここでも日本ペイントさんが写真のように実演にて模様塗装を実施するなど複数のABAの賛助会員が出展していました。またその他にも検査機器メーカーやAIやIoTによる業務支援が数多くみられました。

こちらもイベント入場者は全体で25000人ほどの集客があり、会場は非常に盛り上がっておりました。

来年のR&R建築再生展が東京五輪の余波で中止が決定した上、パウダー協やその他の団体と共同出展の話もしております。そういった時にその展示会に出展できるよう、しっかりと精査し、また財務的にも盤石になっていきたいと思っております。

2019.12.20

DNT CWコーティングフォーラムが終わりました

当工業会賛助会員の大日本塗料(株)さん(以下DNT)主催の「DNTカーテンウォールコーティングフォーラム」(以下CWフォーラム)が、東京三菱ビルコンファレンススクエアにて本年も実施されました。このイベントで年の瀬を実感するという方もおられる、業界内では年末の風物詩的な催事ですが、今年は例年よりも2週間ほど早い11月29日での開催となりました。

今回は「粉体塗装の普及展開と課題」を主題に置き、粉体塗装を取り巻く業界全体の現況把握を出発点とし、海外の最新動向も踏まえつつ、より一層の本格的な普及を目指す際の課題戦略について広く問う内容となっておりました。

当工業会の顧問を務める近藤先生の基調講演では、「紛体塗装仕様標準指針の要点と課題」と題し、前半は昨年に発刊した紛体塗装標準指針の要点整理の解説。後半では粉体塗装の普及を図る上での課題としてハード/ソフトの両面を挙げ、前者では促進耐候性評価の進むべき方向性を、後者では世界的な潮流であるSDGsの推進およびESG投資に絡め、粉体塗装の持つ環境配慮技術としての側面をアドバンテージとして明確に打ち出すべきとしてそれぞれ突破口を示しました。

その後、休憩を挟み下記のバリエーションに富んだ講演が行われました。

①「海外調達における表面処理のトレンドと課題」
 パルマスティーリザ・ジャパン(株)
  プロジェクトマネージャー Tang Li Fei 氏
  シニアマネージャー 宗宮 直彦 氏
②「海外でのアルミニウム合金への表面処理の動向」
 (株)バルクケミカルズ・ジャパン 代表取締役 手嶋 律夫 氏
③「二層分離形複合粉体塗料のメタリックについて」
 大日本塗料(株) 金属焼付塗料事業部 北川 将司 氏

それぞれの内容について触れますと、まず本セクションでトップバッターを努めたTang氏は中国でのカーテンウォール製造環境の現況をメインに、数々の不具合事例とそのフィードバックを交え英語での発表をされました。次に、当工業会賛助会員でもある(株)バルクケミカルズ・ジャパンの手嶋氏により、国際的なネットワークを有する同社なればこその、世界各地津々浦々の素地調整および粉体塗料の普及具合に関する最新情勢の解説がありました。最後にDNTより今年7月に発売された耐候性に優れたフッ素系メタリック粉体塗料の紹介を北川氏が行いました。

本フォーラム最後は恒例のパネルディスカッションとなっており、これまでの講演者に加えDNTの渡部氏を迎えた6名が来場者記入のアンケートに答える形式で議論の花を咲かせました。設計に施工、販売店やメーカー…e.t.c.と、様々な立場から寄せられる質問はどれも業界の今後を見据えたもので、コーディネーター・パネラー各位とも自然と力の入るような内容でした。

そんな本会の後には会場近くのレストランで懇親会が開かれ、講座での真剣な面持ちや白熱した議論の空気とは打って変わった和やかな雰囲気のもと、業界全体の発展を願って幕を閉じました。

2019.12.20

軽金属製品協会主催の勉強会が開催されます

3年前のちょうど今頃スタートした、(一社)軽金属製品協会(以下「軽金協」)が主導で始まった『アルミニウム合金製建築材料の粉体塗装の促進劣化試験方法開発委員会』(以下「促進委員会」)。過酸化水素を使用した促進劣化試験機に注目し、短時間での耐候性を判断する目安としての活躍を期待しました。ABAの正会員・賛助会員も参加し、共同で続けられた委員会も3年がたち、いよいよ公に報告出来るデータが収集できました。

そこで軽金協が主催した報告会が以下の日程・要綱で開催され、ABAも協賛する運びとなりましたのでご連絡を申し上げます。

◎講演会◎

開催日時
:2020年2月27日木曜日 午後1時~(午後12時30分受付開始)
場  所
:日本教育会館(〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目6−2)

申込用紙は主催者にお尋ねください。

皆様のご参加をお待ちしております。

2019.10.23

仕上学会創立30周年記念シンポジウム&2019年学術講演会が終わりました

平成元年の学会創立以来、新しく令和に元号が変わり今年で30周年を迎える日本建築仕上学会。その記念すべき年にふさわしい講演会と記念式典が10月20日、東京大学伊藤国際学術研究センターで行われました。

まずシンポジウム講演会ではこれからの仕上に求められる3つのトレンドを様々な観点から考察した講演会が行われました。

トップバッターとして東京大学野口先生が『SDGs達成に向けた建築仕上げの役割』と題し、昨今自治体や公共団体、上場企業などを中心に叫ばれるSDGs(持続可能な開発目標)が仕上げに及ぼす影響を分析。17のゴールのうち、『3.健康・福祉』、『8.働きがい』、『9.産業と技術革新』、『11.住み続けられるまちづくり(災害)』、『12.作る・使う責任』、『13.気候変動への対策』、『17.パートナーシップ』(注釈:正式な各ゴール名は上記より長く詳しくなっていますが、ここでは割愛します)の7つのゴールが仕上げと直接的に関わりが高いとのことで、建築仕上げの役割を長期にわたって適合し、美しくエイジングし、もしくは施工当時の美観を保つ材の開発を進め、それらを正しく使用し、またその限りある資源をICT(Information and Communication Technology)やAI(Artificial Intelligent)によって生産効率などを向上しながら出来る限り保全・長期維持する取り組みが必要であると力説されました。

2番手には芝浦工業大学の古賀先生が登壇。古賀先生は『建築物の性能と仕上げ』と題したご講演をなされ、昨今、社会が『仕様』から『性能』に軸足を移す中、JASS(日本建築学会規格)なども性能評価に移り、仕上材も単に種類ではなく、様々な定量的な指標や計測値からの基準が定められてきている、というトレンドを紹介をしつつ、しかしながら安易に性能だけだとその試験方法の選択などを誤ると大きな間違いを起こすため、それらの選択時には定性的ではあるが人間による経験則が役立つこともある、との話がありました。

3つ目のご講演は宇都宮大学の藤本先生で『ICTで挑戦する建築仕上の新しい知の創造』と題してお話しされました。昨今のトレンドとして技術革新によりドローンやそれに組み込む新たなセンサが登場し、それらを動かすソフトウェアが開発され、両者が同時に動き、様々な今までにない、実現不可能だったものを分析・長期記録することが可能になっている、といういくつかの実例を紹介。また先生の研究室において、海外に学生を一時留学などをさせた様子を紹介し、日本ではあまり進んでいない3Dプリンタや最新の工作機械が海外の大学には導入され、それら機械等に精通したプロフェッショナルも常駐しており、それらで作った最新のデザインの建物などが出てきている、とし(注:但し、先生はその建物自体の耐震性などの性能はここでは考察していない、とのことでした)、やはり日本のように石橋を叩いても渡らないような文化だと世界のトレンドから取り残される危機感はある、と嘆いており、非常に興味深いご講演でした。

第一部のご講演が終わり、休憩なしに第二部が始まり、千葉工業大学の石原先生が、自身を含める多数の先生らによって編纂する、建物全体のデザインではなく仕上材にスポットを当てた『仕上学会30周年記念建築MAP』の紹介をしました。続いて、工学院大学の田村先生をコーディネーターとして建築仕上げの『新しい時代に向けた建築仕上げの拡がりへの100の質問』というHP上で募集している仕上げに求められる公開質問の一般回答者からの回答結果を紹介しつつ、上記の4名に同様の質問をぶつけ、それに対し4名の先生方が答えられる、という楽しいお話も聞けました。

そしてこの記念講演の今回の目玉のイベント、世界的にも有名で、東大の特別講師も務められている建築家の隈研吾さんによる『物質の力』という特別公演が行われ、300人以上の方がホールに集まり、隈さんのお話に耳を傾けていました。隈さんからは最近の新国立競技場や高輪ゲートウェイ駅での取り組みはさることながら、世界各地で建てた様々な物件を紹介。構造や仕上の材料を選定する際、常に『新しい』『伝統文化』『地域の特産』『人々の憩い』といった観点から材を使い、時にはそれを組み合わせて建てられた斬新なデザインや構造の物件を紹介してくださりました。

残念ながら記念講演中の写真撮影は禁止されており、式典での写真が少々撮れただけでしたが、初代会長内田先生や学会創設提唱者の上村先生を始め、30年史の中でも重鎮の先生方などのお顔を拝見でき、また工業会も相互提携(MOU)を結んでいる韓国建築施工学会から、会長である李先生や權先生が来られ、非常に豪華な式典が開かれ、盛況のまま幕を閉じました。

そしてその翌日、毎年恒例の仕上学会学術講演会が同じく東京大学、会場は昨年と同じ一条ホール(弥生講堂)で行われました。即位礼正殿の儀が執り行われるために、昨年末にバタバタ決まった祝日22日と翌日(平日の)23日に運悪く(!?)日取りが決まっていた為、初日は正直かなり人がまばらでした。

今年は金属塗装に関する発表は5本、塗料仕上材に関する発表全体に対しては約3分の1程度の発表が行われました。ABAの関係者ではロックペイントさん、大日本塗料さん、AGCさんや日本ペイントさん、そして会の顧問の近藤照夫先生などが様々な企業等と組んで発表を行っておりました。

既往の研究の延長線上のものの講演が多数を占めるものの、AGCさんが共同で行ったディスパージョン型水性フッ素の話や大日本さんによる、常温フッ素樹脂塗料の低臭化の話は今後正しく技術が認められ、正しく使われ、正しく他の塗料に横展開されるとすると、塗料業界に激震が起こる内容であり、非常に興味深く聞かせていただきました。

またこちらも恒例となる講演会場脇で行われるポスターセッションに、工業会として展示を行い、最近行った若手見学会の様子などを展示しました。工業会会員である加美塗装さんやマルシンさんもポスターセッションに参加しておりました。

さて、華やかな30周年記念も終わり、明日以降、新たに40年、50年に向けて仕上学会も動き出しています。工業会も負けじと時代の先端を引っ張っていけるような会を目指したいと思います。

2019.10.15

来年開催予定のABA総会&ものつくり大学との協同勉強会の日程が決定しました

早くも来年のABAの総会の日程・開催地が下記に決まりましたので、会員各社各位はご日程の方の調整をお願いします。  また今年も例年通り、ものつくり大学との協同勉強会も同時開催いたしますのでよろしくお願いいたします。概要・申込みにつきましては準備が整い次第、皆様にお流しいたします。

◎年次総会及び技術交流会◎

開催日 
:2020年3月12日木曜日
予定時間
:午後1時10分受付開始(総会は午後4時~)
場  所
:大宮ソニックシティビル9F906会議室
(〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5)

2019.10.15

昨年も大好評、大日本塗料のCWコーティングフォーラムの本年度の日程が決まりました

大日本塗料㈱さんの金属焼付塗料事業部が中心の恒例の冬行事、「大日本カーテンウォール(CW)コーティングフォーラム」が今年は久し振りの11月開催(29日)で実施されます。場所はいつもの丸の内三菱ビルコンファレンススクエアMプラスです。

詳細や申し込みは主催者HPを参照していただきたいですが、ABA賛助会員であるバルクケミカルズ・ジャパンの手嶋社長が今年は講演されます。また、建材最大手LIXILの子会社であるパルマスティールリザジャパンからは海外に多くの協力工場を持ち、日本に建材を納入する形態の企業の為、材料を含めた海外調達等の話があるようです。そして基調講演は当工業会顧問の近藤照夫先生で昨年刊行された粉体標準指針の要点と課題」と題した講演になります。発刊から1年、期待されながら中々進まない国内建材界の粉体市場にどういった課題があるか、解説があるのではないでしょうか。

講演後には恒例のパネルディスカッションもあり、会場の皆さんからの質問に答えてくれます。ぜひ会場に足を運んで、日ごろの疑問を投げかけてみて下さい!

2019.10.15

第2回高機能塗料展in幕張が開催されます

去年より始まり、東京で開かれるのも今年で2回目になります。リードエグジビションジャパン社さんが主催する高機能素材Weekの各種展示会の一つとして「高機能塗料展」が2019年12月4日(水)~6日(金)に千葉県幕張メッセで開催予定です。塗料メーカーが主で組織される(一社)日本塗料工業会(日塗工)が共催し、日本塗装機械工業会(CEMA)も協賛予定です。

前回の塗料展では出展社数904社、来場者59,096人が集まったようですが、主催者は今年は出展1050社、来場目標数を70000人と野心的な目標を立てて盛り上げていくそうです(主催者HP発表より)。前回そして大阪展と同様に高機能フィルム展、高機能プラスチック展、高機能金属展などが同時開催します。

今の所、工業会の賛助会員さんの塗料メーカー各社(関西ペイント、大日本塗料、日本ペイント、ロックペイント。10月17日時点主催者HPより)はもちろん、設備機器メーカー、検査機器メーカー、塗装機メーカーや外国のメーカー・販売代理店等も来る予定です。詳細は主催者関連HPをチェック願います。

塗料や建材に関する展示会の中でもかなり各社力を入れた展示内容となっているので、是非会場へ足を運んで情報を入手してはどうでしょうか。

2019.10.15

来年の仕上学会学会賞の募集が始まりました

建築仕上学会学会賞各賞の来季の募集が始まりましたので報告すると同時に会員各社に役員や従業員等の方の推薦をお願い申し上げます。

毎年ABAの会員を推薦し、ほぼこの数年は受賞を頂いている建築仕上学会学会賞ですが、元々は建築仕上に関して発展を図るとともに建築界や公共の発展に寄与した方を表彰する制度です。但し、特にここ最近会員が受賞頂いている技能賞に関しては、必ずしも学会の論文や研究等に従事した方ではなく、法人や個人としてその企業内で一定の経験を積み、所属が10年以上という目安があった上で、その法人や業界において活躍した方を表彰する賞になっております。ABAは正規の学会会員ですので、会員企業の従業員の方は誰でも推薦を受けられることになります。是非とも推薦の方をお願いします。

詳細は仕上学会HPをご参照ください。

尚、推薦締切は正式には11月8日ですが、推薦文を記載し、精査する手前、11月1日迄には事務局近藤(㈱マルシン)までご連絡をお願いします。

2019.10.1

友栄塗装株式会社がTOMOE株式会社に社名を変更しました

2014年創立以来メンバーである友栄塗装株式会社が今年10月1日付で社名を「TOMOE株式会社」に変更なされました。

代表の増田社長にお話をお伺いすると、「まず、今回の社名変更は65周年という事がきっかけの一つ」であったそうです。そして「平成から令和へという時代の変化=我々に求められる役割の変化、が必要と感じ、品質・納期・価格等だけではなく、そこから一歩を踏み出した、”関わる方すべての素晴らしい未来”を創出することが必要になってきており、お客様は勿論の事、お取引先、当社の従業員やそのご家族、当社の塗装品をお使いいただくユーザー様や地域の皆様、つまり文字通りすべての皆様それぞれが思い描く”素晴らしい未来”を創るために、塗装という枠だけに囚われずに一流を目指して進化し続けるという決意表明でもあります。」とのことです。

TOMOE株式会社のHPはこちら

TOMOE株式会社の益々の発展をお祈り申し上げます。

2019.7.17

ABA有志企業工場見学会第3弾工場見学会が戸﨑産業で実施されました

ABA初の関西勉強会の余韻も冷めやらぬ中、翌日の7月17日に有志会員企業による若手工場見学勉強会第3弾がジャパンパウダー塗料製造㈱及び戸﨑産業㈱で行われました。参加者は4社10名。

姫路駅でお昼に集合し、バスにて移動。まずは関西ペイント㈱(以下関ペ)のご協力の元、ジャパンパウダー塗料製造㈱(以下JPCM)兵庫工場にお邪魔しました。JPCMは関ペの子会社である久保考ペイント(実際の関ペの議決権ベース出資は56.79%の連結子会社)と大日本塗料㈱(以下DNT)の合弁会社であり(JPCMへの出資比率はDNTが51%である。すべて2019年3月期時点)、国内の粉体製造拠点を整理すべく誕生した、ここ10年の塗料業界における革新的な業界再編の一つであります。この兵庫工場は元々の久保考ペイントの工場であり、現在は月産500tもの粉体塗料を生産する、大型機械が所狭しと並べられた工場です。ペレット状の樹脂や顔料がミキサーで混ぜられ、エクストルーダーで練られ、冷却の後に粉砕されて粉体塗料となる工程を見学するなど、初めて粉体の製造設備をみる若手が多い中、普段使っていて身近のようでもよく分からなかった粉体塗料の特徴をよく学べた良い機会だったのではないでしょうか。


ジャパンパウダー塗料製造㈱にて


戸﨑産業にて集合写真を撮影

そして兵庫工場からバスで揺られること1時間弱、2つ目の見学は前日の勉強会でもその品質へのこだわりを見せてくれた、戸﨑産業株式会社本社工場の見学でした。従業員の半数が外国人でありながら、5Sが行き届き整理整頓がなされた工場。標語や手順書に至るまで工場内の掲示物はすべて日越二言語対応だったのが印象的だったそうで、ほとんどの作業が自動化された表面処理設備のラインやトリボの粉体塗装ラインなどを見学し、先進的な品質や工程管理を目の当たりにしたそうです。

そして恒例となった見学会後の懇親会は、姫路駅前の居酒屋にて開催。瀬戸内海近海ものの刺し身や、旬のハモしゃぶなどに舌鼓を打ちつつ、塗装業界の現状から外国人従業員とのコミュニケーションまで、幅広い話に花が咲いた、とのことでした。

といことで第3弾迄実施し、残る有志企業は1社となりましたが、これは都合により来期以降になりそうです。ですので他のABA会員企業もぜひ参加いただき、来期以降もぜひ我々の中核活動として続けていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

尚、最後になりましたが、今回の見学会の実施に当たり、関西ペイント㈱の田中氏、永井氏、そして戸﨑産業㈱戸﨑社長には多大なるご協力を賜りましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

2019.7.16

ABA初の関西地区勉強会が終わりました

ABA初となる関西地区での勉強会を7月16日火曜日に兵庫県姫路市にて開催いたしました。公益財団法人姫路・西はりま地場産業センターという、ほぼ姫路駅直結というベストアクセスの中、参加者50名募集のところ、なんと56名も参加!急遽席を増設するなど、非常に活況な会になりました。

我々工業会としても第一の目的と言っていい日本建築仕上学会の溶剤・粉体塗料・塗装の標準仕様書・指針ですが、今回の勉強会は日本建築仕上学会環境配慮形塗装普及展開委員会の委員の全面協力の元、各委員が粉体指針のそれぞれのパートを詳細に説明頂くというスタイルはABAの勉強会としては非常に新鮮的な勉強会だったと思います。


司会の倉智理事


開会あいさつの宮越会長

具体的な進行は日本電気化学工業所の倉智亮吉理事を司会として、まず宮越会長のあいさつから始まり、近藤専務理事がABAの創立から現在までの活動概要報告をしました。そしてそこから本題となる「溶剤系塗装仕様より粉体系塗装仕様へ」と題した勉強会が始まりました。一番手は『粉体塗装仕様標準指針・同解説』の発刊の背景と総則の解説を工業会顧問であるものつくり大学名誉教授近藤照夫先生が務められ、二つ目の講演では塗装仕様と塗料の材料規格を賛助会員でもある㈱トウペの近藤豊三氏が説明をしました。


ABA概要を説明する近藤専務理事


総則を説明頂いた近藤先生

近藤先生は環境安全に対する世界的な潮流として異常気象・地球温暖化・省資源/省エネルギー化・廃棄物削減・建設物の長寿命化などが叫ばれる中、各国で有害物質の規制が年々強まり、またSDG's(Sustanable Development Goals)やESG(Enviroment Social Govenance)投資などをキーワードに、環境や社会に対して企業の責任で投資することや持続的な開発発展を目指す社会風潮が高くなっていると説明。そして我々建設・塗装業界でも例外ではなく、現場では湿式工法から乾式工法などの省工程化が叫ばれ、現場での施工から工場塗装への重みが強くなる中、工場においても温暖化や光化学スモッグにつながるVOCを削減する動きである溶剤系塗装から粉体塗装への要望は益々強くなると判断。ただ工場塗装はJISなどの公的な指針等がない為、日本建築仕上学会を中心にしたこの指針の発表に繋がっていると力説されました。

近藤豊三氏は指針第4章の粉体塗装仕様と第5章の特記を説明。粉体塗装仕様においては適用するアルミニウム合金素地および素地調整の種類、使用する材料、塗膜厚さは、その物件の特記仕様によるが、使用する材料は、日本建築仕上学会材料規格を満足するものとし、粉体エナメルは設計仕様における耐候性に対する要求品質に応じて、A~C種の種別(耐候性区分)を選定する、と説明されました。もちろん素地調整については指針3章に規定されるような陽極酸化皮膜処理あるいは化成皮膜処理を選定しなくてはならない、としており、化成皮膜処理に関しては、その種別を設計特記にて選定するものとしています。


材料規格など塗料一般を説明した近藤豊三氏


塗装作業関連は前島理事が説明

休憩を挟んだ後、第2章の塗装作業一般と付録2の関連法規説明部分については当工業会環境推進担当理事でもあり委員でもある筒井工業㈱の前島社長が説明されました。ここでは、適用する塗装仕様は塗装に着手する前に設計図書により確認し、原則として粉体塗装仕様は、設計図書に準ずるが、指定された塗装仕様が本指針の内容と異なる場合、本指針が標準的な塗装仕様を示していることを意見具申し、関係者と協議のうえ、適切な塗装仕様に変更して工事監理者の承認を受ける、とあり、我々塗装業者の責任がより一層強化されたものと言えます。

その他、製作要領書、色見本作製と承認、使用化成処理・塗料の保管と品質管理、設備の適切な運用・点検等と法令順守、塗膜の検査と製品の養生、排水処理や環境測定、安全配慮義務などの要点を説明されました。


長谷川氏は陽極酸化被膜の解説を


化成皮膜処理に関して説明した森泉氏

その後、指針の説明としては最後になりますが、第3章の素地調整の説明を陽極酸化処理の部分を㈱日本電気化学工業所長谷川氏が、化成処理の部分を日本パーカライジング㈱森泉氏が務め、①素地に対する効果塗膜の付着性②素地に対する防食性及び③環境に対する配慮から、設計において詳細な素地調整の選定が必要だとしています。またその実施業者は薬液などの詳細な処理条件等を指針の例に準じて行うことが不可欠であると述べられました。


ABA企業の環境への取り組みは戸﨑氏が熱弁


閉会の挨拶は大塚常務理事が務めました

最後の講演はABAに昨年入会した戸﨑産業㈱の戸﨑社長が講演され、ABA企業の環境への取り組みとして六価クロムによるアルミニウム化成処理から三価クロムに至った背景などをご報告いただきました。特に建材より工業系のユーザーが多い戸﨑さんでは環境と品質の両方を高いレベルで要求される為のご苦労があったそうです。アンケート結果によると、普段あまりこのようなアルミニウム合金材料に対する塗装や表面処理に触れることの少ない聴講者から特にご好評を頂いておりました。


展示品も会に花を添えました


多くの方にご聴講いただきました

勉強会終了後には会員同士の懇親会が近隣のホテルにて20名を超える関係者が集めて開かれ、業界の動向を話題を酒の肴にして盛り上がっておりました。

このような盛り沢山な内容で会は終わりを告げましたが、やはり関西地区は東京と比べ情報が少ないことがアンケート結果を見てもわかり、特に不具合やトラブル事例などが気になるようでした。今後そのような話題も盛り込んだ勉強会にしていきたいですし、また関西地区での開催を検討したいと思います。


乾杯の挨拶は初々しい小林社長に


締めはダイワの山川社長でした

最後になりますが、今回ご講演頂いた講師の方々、会場内に製品等の展示を頂いた大日本塗料㈱、高砂商店㈱(展示はAkzo Nobel社製品)、トウペ㈱、戸﨑産業㈱、富士化学塗料(展示は日本ペイント製品)、㈱マルシン関係者の皆様、そして今回ご協賛いただいた日本建築仕上学会、(一社)軽金属製品協会、日本パウダーコーティング協同組合の関係者様に深く感謝するとともに、開催地の手配等ご尽力いただいた戸﨑産業㈱戸﨑社長に厚く御礼申し上げます。

2019.7.1

日本建築学会&日本建築仕上学会の学会大会がそれぞれ開催されます(ポスターセッション有り)

毎年各業界団体、学会団体で学術講演などの大会がありますが、我々の業界ではやはり秋に行われる日本建築学会及び日本建築仕上学会のそれがメインになります。

特に今年は日本建築仕上学会は創立30周年ということもあり、学術講演の前日に記念パーティや東京オリンピック会場となる国立競技場を設計した隈研吾氏などが記念講演・シンポジウムをするそうです。記念式典等は事前申込が必須ですので是非関係者は参加をお願いします。またABAとしても恒例のポスターセッション展示を学術講演会時に行っておりますのでそちらもぜひ覗きに来て下さい。

尚、建築学会における塗料・塗装分野の話は中日の9月4日水曜日、仕上学会のプログラムはまだ準備中のようです。詳細は下記の主催者HPをご参照ください。

以下にそれぞれの概要を記載いたします。

◎日本建築学会 2019年度学会大会◎

1.開催日時
:9月3日(火)~6日(金) 受付開始 8:30~
2.開催場所
:金沢工業大学 扇が丘キャンパス(石川県野々市市扇が丘7-1)
3.主催者HP
http://taikai.aij.or.jp/2019/

◎日本建築仕上学会 2019年度大会学術講演会◎

1.開催日時
:10月22日(祝)~23日(水) 9:00~18:00(予)
 但し記念式典等は前日21日(月)
2.開催場所
:東京大学本郷キャンパス 弥生講堂・一条ホール
3.主催者HP
http://www.finex.jp/Information/new-2.html(学術講演会)
 http://www.finex.jp/Information/new-4.html(記念講演等)

2019.6.30

建築再生展が今年も幕を閉じました

オリンピックのチケットも販売され、がぜん盛り上がってきた五輪ですが、その余波を受けて今年の第R&R(リフォーム&リニューアル)建築再生展は青海展示場(Bホール)にて開かれました。国際展示場駅の一つ手前、モノレールだとお台場海浜公園、りんかい線だと東京テレポート駅の近隣に臨時に建てられた青海展示場ですが、アクセスはともかく、施設機能としてはビッグサイトに比べ非常に不満のある会場でした。

と、いきなり愚痴からのスタートになりましたが、いいことがなかったわけではありません。隣接しているAホールの展示会が建築関係(配管設備など)の展示会だったため、従来より横移動が比較的目立つ客入りとなっていました。また我々のブースは集客力の高い長谷工コーポレーションの裏手にあり、更にブース奥にはこれまた人が流れる講演セミナー会場と軍艦島VR(ヴァーチャルリアリティ)体験ができる空カフェを含む大規模修繕コーナーがあり、また隣の展示会場内に設置された唯一の食事コーナーも目と鼻の先にあり、会場内の位置としては非常に恵まれておりました。

さて本題に入りますと、今年の我々工業会の出展には3社の新規出展(岸萬塗装とインテック日塗のコラボレーション、戸﨑産業)と4社の常連組(大塚金属、小林焼付塗装、宮越工芸、関西ペイント)の合計7社が出展。各社がそれぞれ強みとなるポイントをアピールしていました。

小林さんは非常に精巧でバリエーション富んだ模様を今年も披露してくれました。オリジナル塗装を表紙にあしらった日塗工見本帳を抽選で配布していたところもナイスアイデアだったと思います。

大塚さんのブースでは化成処理や陽極酸化皮膜処理の工程やその写真などを展示、また碁盤目などの各種試験の実践コーナーなど、「品質のABA」をアピールした展示でした。

初出展の岸萬/インテックさんペアもまた様々な模様製品を展示。凹凸も入った塗装などやバイブレーション風の塗装などをルーバーなどの部材に実際に塗布し組み上げた展示をするなど、完成度とプレゼンテーション力の高いものを見せてもらいました。

これまた初出展の戸﨑さんは工業品で培った技術力と品質力をアピール。ベトナムでの粉体塗装の様子のビデオなど、見学者がより粉体塗装をイメージしやすい展示をしており、非常に勉強になりました。

宮越さんはいつもながらの匠の技である模様塗装をガラスやアルミケースなどに塗装した可愛らしい製品を展示し、また女性の説明員がお客様に説明するなど、ダイバーシティーや若さを感じる展示でした。

総合塗料メーカーである最大手の関西ペイントさんはその総合力を生かして様々な製品のカタログ展示と説明を展開しておりました。

また我々のブースの裏では賛助会員であるDNTが新製品である弱溶剤形塗装の新製品『Vフロン201(におわん)』を展開するなど、さすがの上場企業といったプレゼンテーション高いブースを披露していました。

主催者発表によると3日間にわたる今回の展示会では、108社/団体のブース展示、24社/団体のパネル展示が行われ、1日目・2日目・3日目にそれぞれ延べ8727、9425、6862人の計25084人が来場したとのことでした(主催者速報発表はこちら)。昨年は36000人でしたので来場者は3割ほど少なかったのは残念でした。来年度は6月のこの時期が東京オリンピック直前ということもあり、4月7日(火)~9日(水)の開催が決定されているようです。展示の仕方は勿論、出展の是非などが問われそうな局面に差し迫ってきましたが、我々工業会がその存在をどう市場にアピールするかも改めて考えるタイミングであるのかとも考えさせられました。

2019.5.31

日本建築仕上学会学会賞授賞式が行われ、宮越工芸前田氏が受賞しました

5月22日に東京港区三田にある建築会館において、日本建築仕上学会年次総会が行われ、またその後の学会賞授賞式においてABA推薦の宮越工芸㈱前田一輝氏が技能賞を受賞いたしました。

総会では2018年度事業報告、収支報告、2019年度事業計画、予算計画の発表・説明があり、また最終議案で役員改選がおこなわれ、会長は橘高義典氏(首都大学東京)が留任、副会長には永井香織氏(日本大学)、永田好一氏(日塗工)、野口貴文氏(東京大学)が選任されました。

尚総会中に日本建築仕上学会30周年を記念し、2019年10月21日に建築家隈研吾氏による記念シンポジウム・講演会・パーティーなどが東京大学本郷キャンパスにて開催される旨が発表されました。

そして総会終了後に学会賞授賞式が開催されました。今回前田氏が受賞した技能賞は昨年の前島理事に引き続き、ABAでは4人目の受賞になります。技能賞とは仕上学会会員企業もしくは会員団体において、特にその企業・団体もしくは業界の発展等に仕上という技術や技能の観点から寄与した人物を会員からの推薦によって審査し、付与する賞になります。今回前田氏は特に「建築外装用金属材料に対する塗装技術の開発及び業界発展への貢献」という理由によって受賞されました。


前田氏の受賞の喜びコラムはこちら

また来年以降も優れた活動をなさっている方をABAとして推薦したいと思いますので、ABA会員の皆様も自社の従業員等で推薦したい方がおられましたら是非事務局までお声がけ頂ければ幸いです。

前田氏の更なるご活躍をご祈念申し上げます。

2019.5.31

高機能塗料展が関西で開かれました

既に夏の雰囲気も漂う5月後半の22日~24日の3日間、大阪臨海地域にあるインテックス大阪にて第2回高機能塗料展が開催されました。

1か月後にG20開催を控えた会場では既に多くの警備員や警官が配備され、若干物々しい気配が漂っていましたが、会場内はそんな雰囲気を吹き飛ばすほどの盛況ぶり。この日は塗料展の他様々な高機能工業製品を集めた高機能素材の展示会が一堂に展示され、主催者発表で3万人を集めたようです。

そんな中、塗料展には約60社が出展。塗料メーカーだけでなく、塗料の素材であったり機械、検査機器、環境に配慮した塗装ブースなど各社自慢の様々な製品が展示されておりました。

ABA関係企業では大日本塗料と日本ペイントがやはり存在感を際立たせておりました。筆者もこのような新製品などを見る機会は少なくない方だとは自負しておりましたが、非常に大胆かつ斬新な製品もさることながら、その展示方法、見せ方が一昔前に比べて洗練されていて驚きでした。市場が底を打つような情勢の中、各社少しでも自社製品をアピールしようという必死さを感じました。

関東でも12月に高機能塗料展が開催予定です。それまでに新しい製品が数多く市場で見られるよう、我々も様々な手段で協力していき、業界を盛り上げたいと思います。

2019.5.31

広告と記事が各社雑誌等に掲載されております

いつも報道関係者様には当工業会の活動に取材という形でご協力を頂いておりますが、今年も塗料報知様のご厚意によりABAの広告を自社の刊行雑誌である「塗布と塗膜」5月号に掲載頂きました(下記)。この場をお借りして御礼申し上げます。

またコーティングジャーナルさんには第1回及び第2回中部工場見学会の様子も取材してもらい、「ペイント&コーティングジャーナル」誌に掲載してもらっています。重ねて御礼申し上げます。

2019.5.15

有志企業工場見学第2弾 中部編 ~筒井工業~ を開催しました

令和元年一発目のABAの活動は4月に引き続いて行われた、有志企業各社による若手工場見学&懇親会でした。

5月15日水曜日、中部支部会員の筒井工業㈱にて合計11名(参加企業:大塚金属㈱、㈱ダイワ、戸﨑産業㈱、㈱マルシン)で行われました。冒頭に筒井工業㈱の前島社長があいさつをし、「違う会社同士であるがお互いの悩み事を相談し、これからの活動に活かしてください」と述べられたそうです。

工場見学では同業の塗装会社でも中々見られない、大型の前処理や塗装ラインを見学。電柱など最長13.5mの極厚品物を粉体塗装できるノウハウは若手見学者には非常に新鮮なものであり、また見本展示してあった粉体塗装での独自の意匠性高い模様塗装も同様に目を輝かせて見ていたそうです。

また講師も筒井工業㈱の若手従業員の手で執り行われ、若手同士のディスカッション(テーマ:塗装・塗料で困っていること)も行われるなど、若手の為の若手による若手勉強会は第1弾に続き非常に有意義な体験になったことかと思います。

2019.4.20

ABA有志企業工場見学会第1弾関東編が開催されました

毎年様々な活動をしているABAですが、今年はさらに面白い取り組みとして、ABA会員企業有志企業に寄る若手・中堅勉強会・交流会を企画し、第1弾となる関東編を先日開催させてもらいました。

有志企業は全部で5社。関東では大塚金属、マルシン、中部でダイワ、筒井工業、関西で戸﨑産業です。この有志会社の若手がそれぞれの工場を見せ合い、時には講師となって説明をします。

4/19に上記関東2社の見学が行われ、埼玉県久喜市及び松伏町の相互をバスで移動し、総勢13名(懇親会は17名)で日頃は見れない同業他社を見学しました。13名の中には特別参加としてABA会員の小林焼付塗装と宮越工芸も特別参加し、懇親会会場では経営者抜きの、ざっくばらんに正直に業界や自分たちの現状などを語れる場所を設けました。お互いの仕事に対し非常に刺激になったり、会社代表として参加させてもらったことのありがたみを感じたようです。

この後は中部や関西で勉強会がありますが、会が進めば進むほどにお互いへの理解や、はたまた業界内の自社の立ち位置・責任などの認識したり、多くの刺激や経験を積んで自社での作業の見直しや社業の発展につながればうれしい限りです。

2019.4.10

ABA資格認定制度検討委員会がスタートしました

日本建築仕上学会編『建築用アルミニウム合金材料 粉体塗装仕様標準指針・同解説』でABAが名指しでその創設の為の活動とリーダーシップを期待されている「(粉体)塗装技能士」と「(粉体)塗装管理技術士」。その資格認定制度を作るための準備組織である「ABA資格認定制度検討委員会」が4月11日にスタートしました。

委員全員がまだまだ手探りの中、関係塗装団体とも協議を重ね、ABA会員とその従業員にとっても、業界にとっても、はたまたユーザーにとっても誰にとってもWin-Winの関係になれるように制度設計をしていきたいと思っております。今後さらに具体化されたらHPやメール等で会員の皆さんにお披露目したいと思います。我こそは業界発展の為に力を、と思う方の参加もお待ちしておりますので事務局までご連絡ください。

2019.4.10

日本建築仕上学会年次総会と学会賞授賞式が開催されます

2019年5月22日、ABAも団体会員として加入している日本建築仕上学会の年次通常総会が東京港区の建築会館にて行われます。今年は仕上学会創設30周年の記念すべき年であり令和元年にふさわしいイベントも10月21日に企画されており、非常に活発な総会になることが予想されます。

また同日会員を対象とした学会賞の授賞式が行われる予定で、ABAからは去年の前島氏に引き続き今年は宮越工芸㈱の前田氏の受賞の朗報が届いております。

この会の様子は追ってまたHPなどで皆様にご報告いたします。

2019.4.10

R&R建築再生展に今年も出展します

既に第24回を数えるR&R(リフォーム&リニューアル)建築再生展2019に今年もABAは出展いたします。

今年はオリンピックのメディアセンターになる東京ビッグサイトの本棟(東・西・会議棟)は既に改修に入っている為使用できず、臨海副都心線の東京テレポート駅そばに仮設された青海展示棟のBホールで開催されます。

主催者HPはこちら

国際展示場(東京ビッグサイト)の公式HPはこちら

主催者HPによると見どころは①軍艦島VR(ヴァーチャルリアリティ)体験空カフェ②学生建築ストック再生コンテスト(模型展示)③マンション大規模修繕ゾーン④NHK 4K/8K体験コーナーです。もちろんABAの展示も見どころの一つです。

建築再生展とあるように新築よりストックの活用が叫ばれて20年ほど経っておりますが、日本の建築市場ではまだまだリフォーム・リニューアル・リノベーションは被主流であります。しかしながら徐々に注目を集める昨今、我々にもできることがあるのではないでしょうか?

今日現在、ABAを代表して出展する企業は決定しておりませんが、今年も6社ほどを募集しておりますので、是非協力出展の方をお願いいたします。

2019.4.10

ABA有志企業工場見学会第2・3弾及び関西勉強会の日程が決定しました

すでに会員には3月の総会時に報告済みですが、ABAでは有志企業が集まり、その企業の若手・中堅クラスの社員向け互いの工場見学会を関東・中部・大阪で開催することが決定しています。すでにこの活動報告がHP上にアップされる頃には第1弾の関東編は終了しておりますが、第2弾以降の日程が決まり、そしてそれに合わせ、関西地区初となる勉強会の開催日時も決定しましたのでご報告いたします。

原則はこの工場見学会は有志企業のみですが一部見学企業はその他の正会員企業にも(条件付きで)開放していますので、別途その企業の担当者にお尋ねください。

<第2弾 中部編>

見学地:
筒井工業株式会社
見学日時:
5月15日(水)13時半~
対応者:
前島社長  連絡先:0569-28-4225
上限人数:
25人
有志企業以外の参加:
条件付きでOK

<第3弾 関西編>

見学地:
戸﨑産業株式会社
見学日時:
7月17日(水)時刻未定だが午前中からスタート予定
対応者:
戸﨑社長  連絡先:079-447-1756
上限人数:
未定
有志企業以外の参加:
原則NG
*別途詳細はメール等で連絡します。

<第1回 関西勉強会>

開催地:
公益財団法人姫路・西はりま地場産業センター601号室
住所:
〒670-0962 兵庫県姫路市南駅前町123番
日時:
7月16日(木)13時半(予)
主な講演内容(予):
粉体塗装仕様標準指針の詳細解説、現場でのトラブル事例など
連絡先:
ABA事務局近藤まで(048-993-1116㈱マルシン内)

2019.4.10

関西地区での第2回高機能塗料展が開催されます

昨年12月にこのHP上でも紹介したリードエグジビションジャパン社主催、日本塗料工業会共催の高機能塗料展。来月5月には大阪で第2回となる高機能塗料展が前回と同じく高機能素材Weekの中で展開されます。

最先端の塗料技術は勿論、工業・建築を問わず、また塗装技術にも踏み込んだ展示会は5月22~24日にインテック大阪にて開催されます。4月18日現在、公式HPによると展示出展社は128社。その中には賛助会員の大日本塗料さんや日本ペイントさんも含まれます。筆者も最新の塗料情報や展示会事情を探るため訪問予定です。今後HP上でその模様を紹介します。

主催者HPはこちら

2019.4.10

国際工業塗装高度化推進会議(IPCO)が今年もIPCOカンファレンスを開催します

2007年の前身の工業塗装高度化協議会から始まり2018年10月に一般社団法人化した国際工業塗装高度化推進会議、通称IPCO。そのIPCOから昨年に引き続き第2回となる外部向け勉強・講習会『IPCOカンファレンス』(5月10日、於:東京都立産業技術研究センター東京イノベーションハブ(江東区青海))の知らせが届きました。

カンファレンス詳細・申し込みはこちら

IPCOは発足以来、大気汚染防止法への取り組みをメインに様々な環境問題に取り組んだり、また最近では塗装の高度化という命題で見える化から始まるIoT化はたまた行く末はAI化まで非常に先を見据えて活動をしている機関です。

ABAも建築業界をメインターゲットにしている塗装会社も多い故にコンピューター化されネット化されAI化されていく世の中に出遅れ感を感じているのは筆者だけでしょうか?新しい情報を掴むためにまずは行動、ということでABAは今年もIPCOカンファレンスに協賛させていただきました。ぜひ皆様足を運んでください。

2019.3.10

平成最後のABA年次総会とものつくり大学との技術交流会が終了しました

例年より今年は若干早い3月1日にABAの年次通常総会と同時開催のものつくり大学との技術交流会が60名ほどの聴講者を集めて開催されました。

冒頭あいさつでは、ものつくり大学を代表してものつくり研究情報センター副センター長向佐様が、またABAを代表して工業会会長である宮越工芸㈱代表取締役宮越氏が産学連携の意義と工業会の存在理由を力説されておりました。

続いて基調講演として当工業会顧問であり、ものつくり大学名誉教授である近藤照夫先生より「粉体塗装仕様標準指針・同解説の概要とABAへの期待」と題した講演を頂きました。

今年は日本建築仕上学会の委員会を中心に、十年余にわたる研究成果を活用した「建築用アルミニウム合金材料 粉体塗装仕様標準指針・同解説」が昨年9月に発行されたことを受けて、粉体塗装仕様の展開におけるABAに対する先生の期待を込めて、スライドを用いて概要を紹介されました。

指針では建築内外装に適用されるアルミニウム合金材料に対する表面仕上げとして、①素地調整工程において、人間や環境に対して有害な成分を含む材料を使用しないこと、と②塗装工程において、環境や人間に対して有害となるVOCである有機溶剤を排出しないこと、の課題を解決する必要があるとのことを述べています。

このため先生は①素地調整における環境配慮に対しては、第一段階としては6価クロム成分を含む化成皮膜から、3価クロム系やりん酸クロム系成分を含む「6価クロムフリー」系薬剤の実験結果をもとにした仕様は現時点でも展開できる、としました。また現状で入手可能なジルコニウム系あるいはチタニウム系薬剤を使用した「クロムフリー」系薬剤の場合の性能を評価すると、硬化塗膜の付着性や素地に対する防食性がクロム系薬剤を使用する場合より劣ることと及び塗装品質が安定しにくい傾向が見出されている為、採用にあたっては、保有する工場設備の特性を考慮したうえで、適切な生産工程を確立して厳格な生産管理と品質管理を実施しなければならないことを説明されました。さらに現状で安全と言われる「クロムフリー」薬剤であっても、将来的にも規制の対象になる物質が出る可能性は十分ある、とし、持続可能な研究開発が不可欠な状況である、と述べられました。

一方②の塗装工程における低・ゼロVOCの実現性に向けては、従来、各メーカーによる独自の基準の乱立によりわかりづらかった耐候性の評価基準において様々な機関・委員会による分析・討論を経て、粉体塗料の耐候性を含む品質規格を規定・提案している旨を話し、また「標準膜厚」や「粉体の保管方法」の考え方も解説しながら、粉体がより普及する為の課題と解決方法を明確化しました。

そしてこれらの管理を実現するために、「塗装技能士」と「塗装管理技術士」の創設が欠かせなく、またその主体はABAであるべきだ、との期待をにじませ講演は終了しました。

その後、近藤専務理事よりABAの活動報告が行われ、昨年度の北海道での勉強会などの様子が発表されました。

勉強会終了後にはABAの定例年次総会が行われ、各議案問題なく議事が進み、今年度は前述の資格認定制度創設に向けて動き出すことや工場見学会、関西での初の勉強会を開催することも確認されました。

締めくくりの懇親会も40名超の関係者が集まり、今後の活動に向けて各社がまとまって戦略を練ったり、今後の経済・業界情勢を談義しながら、会は幕を閉じました。関係者の皆様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

2019.2.10

㈱野村アーテックさんが当工業会の仲間入りをしました

昨年2社増えた正会員企業ですが、今年も年早々から新たなる仲間を迎え入れることになりました。

新しい正会員企業さんは野村アーテックさん。茨城県水戸市で工場を営んでおり、エレベーター・エスカレーター用のパネルなど、主にスチールなどの模様塗装などでは非常に評価が高い企業ですが、昨年度よりアルミニウムの化成処理設備導入を済ませ、現在営業展開中の為、審査を経て、入会いただきました。

野村アーテックさんの会社情報はこちら

工業会も会員企業が増え、更なる活躍を期待されていると肌身に感じます。会員企業と共に頑張っていきたいと思います。

2019.2.7

近代建築2月号にABAの広告を掲載!

㈱近代建築社が毎月出版する、話題のビルや商業施設の設計・施工などの紹介を手掛ける雑誌「近代建築」において、ABAの広告を掲載してもらいました。

そもそもこの掲載は、野平外装研究所noftec代表の野平修氏が同誌に本年1月より連載する「外装仕上技術の潮流」と題した執筆記事の中の一部にABAが普及を目指す環境に配慮した粉体塗料の記事を掲載している縁から実現しました。また、このABAの広告掲載に当たっては理事企業を中心とした関係各社のご協力の元実現しましたので、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

まだまだ連載は続くようで、また他の粉体の記事も次月号以降も出るようですので、ご興味のある方は是非お読みください。

2019.1.20

FINEX2019年第1号にポスターセッションの実施報告書が掲載されています

本年1月20日に日本建築仕上学会が隔月で論文や学会行事などを報告するFINEX誌に、2018年10月に開催された大会学術講演会横で同時開催されているポスターセッションの実施報告書が掲載されています。わが工業会も結成以来5年連続の出展となりました。

その他当工業会でも協賛した粉体塗装仕様標準指針・同解説の講習会の模様(東京・大阪二都市で開催)の学術委員会報告や学術講演で開催した第3回日韓共同セミナーの概要報告が記載されています。共同セミナーの韓国側主催者は当工業会でもMOU締結を結んだ韓国建築施工学会(KiC)です。ぜひご覧ください。

2019.1.15

月刊リフォーム新春号にABAの広告が掲載されています

テツアドー出版社が出版する建築のリフォーム&リニューアルの技術を取り扱う雑誌、月刊リフォームの2019年新年号に工業会の新年賀詞広告を掲載しております。

今月の特集は建築ストックの再生と未来価値の向上、と題した元日本設計で元仕上学会会長の安達先生(耐震総合安全機構JASO理事長)や橘高先生(現仕上学会会長、首都大学東京教授)や本橋先生(前仕上学会会長、(一社)日本建築ドローン協会会長)の建築物へのドローン活用の提言など、興味深い記事もあります。ぜひご覧ください。

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