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活動報告及びお知らせ

2018年

2018.12.15

来年度の理事会・総会及びものつくり大学との共同勉強会の日程が決まりました

来年もいよいよもうすぐ、ということで一年の総括をする年次理事会・総会、そして毎年恒例になっている、ものつくり大学との共同勉強会(ものつくり技術交流会)の日程が決まりましたので、ご報告いたします。

◎理事会◎

開催日時:
2019年2月20日水曜日午後3時~
場  所:
アルミ製品センター3F小会議室((一社)軽金属製品協会の階下)
(〒107-0052 東京都港区赤坂2-13-13アープセンタービル)

◎年次総会及び技術交流会◎

開催日時:
2019年3月1日金曜日午後1時10分受付開始(総会は午後4時~)
場  所:
大宮ソニックシティビル6F603会議室
(〒330-0854 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5)

ものつくり技術交流会のパンフレット・申込書はこちら

皆様万障繰り合わせの上、ご参加をよろしくお願いいたします。

2018.12.15

大日本塗料主催のCWコーティングフォーラムが開催されました

前回更新時もお知らせした、業界の冬の一大イベントともいえる、賛助会員である大日本塗料㈱さん(以下DNT)主催の「DNTカーテンウォールコーティングフォーラム」(以下CWフォーラム)が12月14日東京三菱ビルカンファレンススクエアで開催されました(注:写真はDNTさんが撮影禁止の注意を呼び掛けていたので撮りませんでした)。

冒頭の基調講演はお馴染みとなった当工業会顧問であられる、ものつくり大学名誉教授近藤照夫氏が「粉体塗装仕様の標準化に関する背景と標準指針の概要」と題した発表で、つい先日発刊した粉体の標準指針の発刊までの経緯と指針の中身の概要の部分を講演されました。長い長い研究の成果がようやく一つ、こうして実を結んだと、近藤先生他、我々工業会のうち数社もこの発刊にご協力させていただいた為、非常に感慨深いものがありました。

休憩を挟んで行われたのは、アルミニウムへの粉体塗装の普及を目指し各分野の一線級で活躍する以下の三氏の講演で、それぞれの講演テーマに沿って意見を述べられました。

①「軽金属製品協会における粉体塗装の推進」
   (一社) 軽金属製品協会 専務理事 佐藤 信幸氏
②「粉体塗装の普及展開に向けた取り組み」
   YKK AP㈱ 素材研究部 表面処理技術室 番匠 信幸氏
③「塗装工場における粉体塗装の展開」
   戸﨑産業㈱ 代表取締役 戸﨑 寿人氏
④「二層分離型ふっ素樹脂粉体塗料の特徴と展開」
   大日本塗料㈱ 金属焼付塗料部 北川 将司

このうち③の戸﨑産業戸﨑社長は今年度より当工業会に入会しており、元々は自動車や工業系の塗装が中心だったところ、ベトナム工場設立を契機に建築建材分野への参入を決めて実績をあげており、今回の講演の運びとなりました。非常に大胆でパワフルな決断で三価クロム処理槽を含む設備導入を決めた経緯や且つ企業独自に行っている付着性試験を含む品質管理など非常に見習うべきものが沢山ありました。

また、佐藤氏は協会の建材向けの粉体性能評価方法の変遷やQUALICOATへの取り組み、また促進劣化試験方法の研究成果(中間報告)などを、番匠氏はフッ素・ポリエステル複合粉体の蘇州工場への導入での経緯や問題点などをお話しいただきました。北川氏はそのフッ素・ポリエステルの展開として最近導入したボンディングメタリックの紹介をされていました。

また後半にはこちらも恒例となったパネルディスカッションでは「粉体塗装仕様 標準指針の活用と今後の普及展開」をテーマに上述の近藤先生、佐藤氏、番匠氏、戸﨑氏、そしてDNTより営業の渡部氏を加えた5氏が聴講者のアンケートに回答する形で討論を繰り広げました。

やはり質問の中心は粉体の普及に向けた問題点であり、「在庫化」「小ロット化」「製造納期短縮」に関心が集まっていたかのように感じます。これに対し渡部氏は難しい課題ではあるが、子会社の「ジャパンパウダー」を含め、真摯に市場の意見を聞きながらこれらの問題に取り組んでいきたいとのことでした(後で別の報道で知りましたが、DNTは粉体の製造ラインを含む新工場を上海にて建設予定とのことでした)。また、粉体の廃棄問題についても質問があり、溶剤と違って塗装業者の方では原則調色ができない現状、どうやって廃棄を進めるのか、そこもスムーズにしてメーカーとして取り組んでほしい、という貴重な意見もありました。

毎年150名ほどの席が満杯になる勉強会ですが、今回、標準指針が出てから初のCWフォーラムとなったためか、設計・監理の方が多く来られたようです。より多くの方に正しく粉体塗料・塗装の現状を理解いただける貴重な場になったかと思います。

勉強会後には約50名ほどを集めて近隣で懇親会が開かれ、盛大に幕を閉じました。

2018.12.15

旭サナックが第131回ユーザー技術教室(UTS)を2月より開催します

賛助会員の旭サナックさんでは年3回の恒例のUTS(ユーザー技術教室)の41年目一発目を下記要領で2月より開催します。国内の製品ごとの仕様や環境対応の動向、そして環境対応型塗料の普及が急速に進む中国の工業塗装業界の現在と今後について、塗料メーカー関係者様によるご講演を企画しているそうです。

○ご講演テーマと講師

総合テーマ「拡大する工業塗装市場の現状と将来」
①「一般工業製品における塗装仕様の動向について」
講 師 一般社団法人 日本塗料工業会
技術部長 鈴木 譲(すずき ゆずる) 先生
②「VOC規制に厳しさを増す中国市場の動向について」
講 師 日本ペイント・インダストリアルコーティングス株式会社
     第二塗料事業本部 事業推進部 東日本推進グループ
チームリーダー 中村 卓志(なかむら たかし)先生

○技術レポート

テーマ「三次元形状認識による粉体自動塗装システムについて」
報告者 旭サナック株式会社 塗装機械事業部
     技術開発部 塗装技術センター
ソフト開発課 梅田 陽平

○スケジュール

・中部地区 2月 8日(金) 弊本社 大研修室
・東部地区 2月14日(木) 秋葉原コンベンションホール 2F コンベンションホール
・西部地区 3月19日(火) 神戸三宮 東急REIホテル
※時間は何れも13:30~16:45を予定

詳細・申込はこちらから

2018.12.15

年会費の支払いを宜しくお願いします

今年も早いところでもう師走でありますが、会員の皆様にはメールでお送りしたように会費の支払いをよろしくお願いいたします。

2018.12.15

第1回高機能塗料展を見に行きました

暖冬と言われるこの冬ですが、塗料業界にも初めて熱い冬が訪れました(笑)。多数の展示会を企画するリードエグジビジョンジャパン㈱さん主催、(一社)日本塗料工業会共催の第1回高機能塗料展が千葉の幕張メッセで12月5日~7日の3日間で開催されました。

今回の塗料展は東京としては初の試みになります(注:春に大阪でも開催されました)。従来からある高機能フィルム展、プラスチック展など他の7展示会と共同で「高機能素材Week」のイチ展示会としてこれから毎年開催する予定のようです。

いくつもの展示会が抱き合わせで開催されているため、塗料展を含めた会場は非常に多くの人で埋め尽くされていました。その中で塗料展も会場の一番端という不利な位置でありながら、非常に多くの方が来場し、また興味深くブースを覗いておりました。

会場にはABAの賛助会員企業が多く出展していました。各社とも力を入れている塗料や技術のプレゼンを惜しみなくしており、こういった機会が今まで殆どなかった塗料の業界もまだまだこれからが肝心だな、と思わせるような賑わいでした。会場には塗料販売店の方などはもちろん、ゼネコンの方も数多くいらっしゃっていたそうです(実際筆者の知り合いのゼネコンの方にも複数名会場でお会いしました)。写真はその様子を撮影したものです。工業会でも今後の活動の一つに何か組み込めるのではないか、と考えています。

2018.12.15

塗装技術に正会員2社(中林塗装工業所、田村塗装店)の特集とABA専務理事のインタビューが掲載されました

日頃何かとお世話になっている報道各社さん達には色々な形でご協力を頂いておりますが、この度は理工出版社さんのご協力の元、塗装技術12月号の『アルミニウム製品の工業塗装現場の動向』と大きく銘打った特集の中に、当工業会の活動と今後の方針として工業会専務理事の近藤氏(マルシン)がインタビューされた記事と、会員の現場を緊急取材、ということで中林塗装工業さんと田村塗装店さんの工場の概要・様子が掲載されております。ぜひこれを機会にご購読ください。また、中林さんと田村の大川さんには急な依頼をお願いにもかかわらず快く引き受けて頂いたことを御礼申し上げます。

【バックナンバー・お問い合わせ先】
  ㈱理工出版社(担当:野本取締役)
  〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-11-22ヤマギビル
  TEL:03-3263-4021 FAX:03-3263-4022
  EMAIL:info@rrikou.co.jp
  ホームページ:http://www.rrikou.co.jp

2018.12.15

粉体塗装仕様標準指針の勉強会の様子が塗料報知に掲載されました

前回アップデートの際に報告しました、9月28日・10月5日に東京大阪でそれぞれ開催した、『粉体塗装仕様標準指針・同解説』発刊記念講習会の模様が塗料報知新聞社発行の『塗料報知』(第4226号、10月7日発刊)で紹介されています。ABA会員には塗料報知新聞社様からご厚意で各社に送付させていただいております。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

粉体塗装が適切に使用され、クロムフリーへの理解がより進むよう、これからも各報道機関と連携して普及展開を図ることが会としての使命だと思っておりますので、皆様のご協力を宜しくお願いいたします。

【バックナンバー・お問い合わせ先】
  塗料報知新聞社(担当:藤井)
  〒162-0805 東京都新宿区矢来町3
  TEL:03-3260-6111 FAX:03-3260-6116
  EMAIL:toryohochi@nifty.com
  ホームページ:http://www.e-toryo.co.jp

2018.12.15

日本建築仕上学会聴講のご報告

日本建築仕上学会大会学術講演会が東京大学にて10月24日・25日に開催されました。今年も東京大学は順次改修工事が進んでおり、いつもの山上会館でなく、また去年開催された小柴ホールでもなく、東京大学弥生講堂一条ホールで初めて開催されました。

余談になりますが、一条ホールとは名の通り、浜松を創業の地とする知る人ぞ知る一戸建てメーカーの㈱一条工務店が建てたホールだからだそうです。東京大学と一条工務店は「地震に強い家造り」という観点で、木質構造学の権威 東京大学農学部建築学科の教授である故・杉山英男先生をはじめとする東大の様々な方と研究を進め、その20年以上にもわたる交流後、2000年に東京大学農学部の設立125周年記念事業として、一条工務店が木造住宅の技術を集めて建設、寄贈したのが一条ホールのようです。外観も非常に特徴のあるデザインで、我々が扱う金属中心のビルや施設と違い、木の柔らかい雰囲気を感じられました。

さて、本題に戻りまして、講演会は二日に渡って開催されたのですが、塗料や仕上塗材は1日目に組み込まれました。そのうち我々のような金属系の工場塗装に関わる発表は6件ありました。

6件のうち、最初の2件として発表されたのは当工業会の賛助会員である大日本塗料㈱の北川氏を皮切りに連番講演の近藤先生との「環境保全に配慮した焼付塗装仕様の検討」でした。北川氏の発表は「クロムフリー系化成処理のエッチング方法による検討6」と題したものであり、一連の研究の最終の結果報告でした。クロムフリー+粉体塗装の耐久性向上の為には酸エッチングを用いた工程が望ましい、と結論付けています。そして近藤先生の発表は今までの研究の最終報告であり、これからの我々の粉体でのバイブルになる、先日発刊された「建築用アルミニウム合金材料粉体塗装仕様標準指針・同解説」の概要に即したものになっていました。これらの標準指針が理解され、また適切な普及展開を期待して発表は締めくくられました。

その他ボンディングメタリック技術などを用いた粉体塗料に関する研究2件(大日本塗料・大林組とYKK AP・大林組・AGC)、去年からの継続報告である「アルミニウム合金材料の表面処理の耐久性に関する研究その2」と題した複合皮膜と粉体塗膜の屋外暴露結果が1件(三協立山、YKK AP、LIXIL、不二サッシ、軽金属製品協会)、マイクロリンクルストラクチャー技術を応用した艶消しフッ素の研究1件(大林組、アクゾノーベル)になっていました。また直接的に関係する研究ではありませんが、建研の宮内先生や建研振興協会の本橋先生、ミサワホームさんなどが発表したメタルハライド促進対抗戦試験方法の標準化についての話も筆者個人的には非常に勉強になりました。

また今年は日本建築仕上学会と当工業会も提携関係にある韓国建築施工学会(KiC)の先生方を招いた第3回日韓共同セミナーが開催され、夕方には懇親会が和やかな雰囲気で行われたようです(すいませんが、筆者は午後で退席したため様子がわかりません。ご了承ください)。また会の終了後に近藤先生、当工業会の宮越会長、大塚常務と韓国湖西大学のKuwon(權)先生をはじめとして呉会長、李副会長と場所を代えて懇親の場を設けました。日韓関係が非常にギクシャクする中、民間レベルの交流を絶やさないことが両国にとっての命綱になるのではないかと思っております。

尚、今年も工業会では会場横に設置されたポスターセッションに出展しました。この業界の多くの方がブースにのぞき込んできてくれているのもありがたい限りです。今後ともこのような場で情報発信できるような活動を常日頃取り組んでいきたいと思います。

2018.12.15

ABA北海道勉強会報告書(要約版)の連載が始まりました

続けて(下記の)勉強会の記事になってしまいますが、その北海道の勉強会の報告書の要約版を読み物の方に追加いたしましたので、是非読んでください。

読み物のページはこちら

2018.12.15

月刊リフォームにABA北海道勉強会の記事が掲載されました

だいぶご紹介が遅れてしまいましたが、テツアドー出版が2018年7月号として出版した月刊リフォームに、工業会で本年4月に開催した北海道勉強会の様子を掲載頂きました。勉強会の主旨・概要や写真が掲載されております。テツアドー出版さんには学会を通じて色々な形で我々の活動もサポート頂いております。ぜひ読んでみてください(添付は表紙と最初の見開きページのみですが全部でA4で7ページ分掲載されております)。

【バックナンバー・お問い合わせ先】
  ㈱テツアドー出版(担当:三原社長)
  〒165-0026 東京都中野区新井1-34-14
  TEL:03-3228-3401 FAX:03-3228-3410
  EMAIL:info@refo.co.jp
  ホームページ:http://www.refo.co.jp

2018.10.22

ABA協賛の「粉体塗装仕様標準指針・同解説」の発刊記念講習会が開催されました

日本建築仕上学会の下部組織、環境配慮型塗装普及展開委員会(委員長:近藤照夫ものつくり大学名誉教授、当工業会顧問)はその前段組織である「焼付け塗装環境保全研究委員会(2006年~)~環境配慮型焼付け塗装標準化検討委員会(2010年~)~環境配慮型塗装仕様検討委員会(2015年~)」から数えて実に12年にもわたる研究(本当は最初の溶剤系標準仕様書を発刊した2004年から含めると14年)の集大成となる「建築用アルミニウム合金材料 粉体塗装仕様標準指針・同解説」を2018年9月にテツアドー出版より発刊しました。

その”まえがき”によれば、「世界的な環境配慮および日本国内の建築工法の変遷を背景として、アルミニウム合金材料に対する工場における塗装仕上げにおいて、揮発性有機化合物(VOC)を排出しない塗料を適用することの重要性」こそが委員会発足の最大の理由であり、粉体塗装に関する指針づくりは喫緊の課題でありました。また指針では素地調整についても言及し、六価クロムの優れた素材の防錆と塗料との付着性を挙げる一方、環境配慮の側面からは陽極酸化処理皮膜がベストの選択であるとしつつ、クロムフリーや六価クロムフリーの薬剤に対しては厳格な管理の元、薬剤メーカーや塗料メーカーと協力し、実験的データによる確かな裏付けを元に塗装をすすめ、将来的には六価クロムから脱却することが不可欠であると締めくくっています。

これらの成果と刊行物を引き提げて、日本建築仕上学会及び上記委員会は東京・大阪にてそれぞれ9月28日及び10月5日に講習会を開きました。当工業会もこの指針の策定には会員が重要なポジションにて関わっていることもあり、日本パウダーコーティング協会、(一社)軽金属製品協会、日本工業塗装協同組合連合会とともに協賛に名乗り出、両会場にてポスターの掲示等を行ないました。

両会場ともに近藤先生が開会・閉会の挨拶と冒頭に指針の意義・経緯そして第1章の総則の説明を、第2章の塗装作業一般を塗装会社である㈱マルシン後藤氏(東京)と筒井工業㈱前島氏(大阪)が説明。第3章の素地調整では陽極酸化被膜の説明をサッシメーカーの三協立山㈱宇野氏(東京)とYKK AP㈱番匠氏(大阪)が、化成処理皮膜処理の説明を日本シービーケミカル㈱古川氏(東京)と日本パーカーライジング㈱森泉氏(大阪)が担当。最後に第4章の粉体塗装仕様に関しては大日本塗料㈱の北川氏とトウペ㈱の近藤氏が東京大阪それぞれで担当して発表しました。

また、第1章総則 1.5塗装監理技術者 及び 1.6塗装技能者 では指針の最たる実現者になるべくここに定義する技術者・技能者を育てる必要があり、これらの管理資格を当工業会のような志高く公正なプロ集団が制度として作っていく必要があると近藤先生は言及されておりました。

尚、両会場にはそれぞれ130名、70名を超える聴講者が来場してくれました。この場を借りまして感謝申し上げます。協賛をしている身としては満杯の会場を見てひとまず安堵したわけですが、その一方で上述の技能者・技術者の件など、より多くの方に責務を負ったな、と身が引き締まる思いです。どのような形で進むかはこれからの議論次第ですが、多くの方が関わり、積み上げたこの指針を新たなバイブルとして、当工業会はこれの普及に努め、またそれぞれの会社の工場管理に使用し、指針の価値を高めていく必要性があり、この指針の伝道者はABA会員それぞれである、との気概を以って日々の業務に励みたいと思います。

2018.10.22

建築学会大会の関連報告

去る9月4~6日、宮城県仙台市東北大学川内北キャンパスにおいて、日本建築学会2018年度大会が開催されました。

今年は塗料塗装関連の発表は10月5日の午前中に固まっており、全部で16本(一部同様テーマの連番発表は別々で換算)。その中でABAにも関連しそうな発表は5本(その他試験や暴露など間接的に関わりそうな発表は5本)ありました。まずは何といっても今回10月に発刊した「アルミニウム合金材料粉体塗装仕様標準指針・同解説」の紹介を含めた何年にもわたる暴露などの試験結果及びその成果の総まとめの発表が近藤先生よりありました(表題:アルミニウム合金材料に対する環境に配慮した焼付け塗装仕様の検討 その19 塗装仕様の標準化に対する基本的な考え方)。また、大林組の奥田氏より発表のあった(注:アクゾノーベルコーティング小橋氏も連番で発表)「マイクロリンクルストラクチャ-を応用したふっ素樹脂塗装技術の開発」は設計者には要望の強いふっ素塗装の艶消しを可能にする技術で非常に興味深いテーマでした。

毎年多くの建築関連テーマがここでは聴講できます。塗料はその中の材料施工という部門のほんの一部分に過ぎませんが、美観・保護という観点から非常に多くの役目を果たしているといえます。より多くの塗料に関する発表がここで行われ、議論を巻き起こしたり世の中に啓蒙したりするために、我々ABAもまだまだやることがあるな、と実感するいい機会になりました。

注:筆者はこの学会直後に当工業会提携先であるパウダー協の理事・監事会出席のため北海道に行く予定でした(筆者はパウダー協では監事役を務めております)。しかしながら、当日明朝に起きた北海道胆振東部地震により北海道行きの飛行機が飛ばず首都圏に帰ることになりました。北海道で被災された方、そして厚真町の亡くなられた人々のご冥福を祈りつつ、北海道のいち早い復興を心より願っていることをこの場を借りて述べさせていただきます。

2018.10.22

第1回高機能塗料展in幕張が開催されます

毎年高性能建材展など建築関連や(スマート)住宅、商業施設など面白い見本市(=展示会)を各地で開催するリードエグジビションジャパン社さんが主催する、塗料関係者の、塗料関係者による、塗料関係者のための第1回「高機能塗料展」が2018年12月12日~14日まで、千葉県幕張メッセで開催され、塗料メーカーが主で組織される(一社)日本塗料工業会(日塗工)が共催します。

今回の塗料展は5月に大阪で行われた展示会(注:高機能素材Weekの中の一部分として開催された)を日本最大のマーケットである首都圏用にさらにスケールアップさせているとのことです(この東京展も同時開催として高機能フィルム展、高機能プラスチック展、高機能金属展などが同時開催予定)。

賛助会員さんの塗料メーカー各社はもちろん、設備機器メーカー、検査機器メーカー、塗装機メーカーや外国のメーカー・販売代理店等も来るようです。詳細は主催者関連HPをチェック願います。

なお、賛助会員の大日本塗料さんではDNTデジタルコーティングシステム(インク及び塗料によるインクジェット加飾システム) やパウダーフロンSELA(2層分離形ふっ素樹脂粉体塗料)、その他多くの高機能塗料を展示するようです。

皆さん、将来的にはABAも展示する可能性が最も高い展示会の一つですので、今のうちに予定を開け、ぜひ偵察しておいてください!

2018.10.22

大日本塗料のCWコーティングフォーラムの日程が決まりました

このHP上でもすっかり定着した冬の行事、大日本塗料㈱さんの金属焼付塗料事業部が中心に長年開催している「大日本カーテンウォール(CW)コーティングフォーラムが12月14日に東京丸の内三菱ビルコンファレンススクエアMプラスで開催されます。

まだ詳細な案内等は届いておらず、10月22日現在大日本HP上でもまだ告知はされておりませんので詳細な内容は不明ですが、ABAに今年入会した戸﨑産業の戸﨑社長が講演される、と聞いております。その他、お馴染みの当工業会顧問近藤先生やYKK APの番匠氏が講演をされるようです。

講演後のパネルディスカッション含め、年末の忙しい時期にもかかわらず毎回大盛況の当フォーラム、まだ行ったことのない方は是非足を運んでください。また、詳細に関しましては後日大日本塗料さんから届き次第、会員にメールを流しますが、主催者のHP(上記にリンクあり)もチェックしてくださっても構いませんので、ぜひよろしくお願いします。

2018.10.22

関西ペイントが創立100周年建材塗料拡販キャンペーン実施中

賛助会員であり、日本最大の塗料メーカーの一つ、関西ペイントでは創立100周年を記念し、その事業の一部であり、我々工業会と密接に関連する建材用の塗料に関し、拡販キャンペーンを2018年10月1日より同年11月30日まで実施中です。

具体的には外装建材用塗料の該当品(焼付ウレタン・アクリル等)の石油缶容量の製品2缶毎をお買い上げのお客様にQUOカード1枚(500円分)を進呈、さらにフッ素関連のフッカロンやカンペフロン系の製品には塗料1缶につき2枚のQUOカードを配布するようです。

この機会にぜひ関西ペイント商品を試してみてはいかがでしょうか

2018.8.20

『粉体塗装仕様標準指針・同解説』発刊記念講習会開催決定

2013年に日本建築仕上学会より『溶剤系塗装標準仕様書・同解説』が発刊されて以降、事業を取り巻く環境や経済状況は日々少しずつ、そして振り返ってみると数年間で大きく変わっています。そんな中、仕上学会の下部委員会である環境配慮形塗装標準仕様検討委員会(現同推進委員会)より、昨今注目を集める粉体塗装に関する『建築用アルミニウム合金材料 粉体塗装仕様標準指針・同解説』がいよいよ今秋に発刊するとの情報が入りました。同委員会では現在JIS規格等の公的な基準がない建築の工業塗装分野での指針となるべく、そして粉体塗料・塗装の普及の扶助となるよう、指針の講習会を下記要綱にて開くことを決定し、また当工業会でも協賛させて頂くことになりましたのでご案内いたします。

尚、下記以外の詳細はまた追って会員企業様に配布する予定です。HPをご覧の方でご興味のある方は主催者の日本建築仕上学会もしくは当工業会事務局(担当㈱マルシン近藤)までお尋ねください。

1.開催日時:
東京  9月28日(金)13:00 受付開始 13:30~16:30
大阪 10月 5日(金)13:00 受付開始 13:30~16:30
2.開催場所:
東京 明治大学 リバティタワー 11F 1116教室
大阪 此花会館梅花殿 302/303号室
3.会費  :
日本建築仕上学会会員(法人会員は一法人3名まで参加可)
及び協賛団体会員¥3,500/名(標準指針・同解説込)
上記以外の非会員¥4,500/名
標準指針・同解説のみ購入¥3,000/冊

2018.7.17

旭サナック主催ユーザー技術教室でABAの紹介をしました

前回お伝えした通り、ABA正会員企業の㈱マルシン代表取締役近藤氏が6月20日(名古屋)、7月10日(大阪)、同17日(東京)の各日各地において、賛助会員旭サナックさん主催のユーザー技術教室(第120回。以下UTS)で講演しました。

内容は「アルミニウム塗装転換期における当社の取組~生産力向上と品質確保及び働き方の三位一体改革について」と題し、粉体やクロムフリーなど環境に配慮した塗装の新潮流がある中でいかにして品質確保をするのか、また品質を維持しつつ来たるオリンピックを中心とした需要増に対応しながら、反対に従業員の働き方改革を実現するための施策などを講演されました。

講演の終盤にはアルミニウム塗装の要としてある化成処理の大切さを社会に普及させるために努力している我々工業会の取組みも説明しました。これらを機に我々が直面する課題を関係各所その他大勢の方に知って頂けて幸いでした。

尚、各会場合わせて約250名の方にご来場いただき、我々工業会会員企業の他、ゼネコン関係者、サッシメーカーの方のみならず、設計やデベロッパーの方にも来ていただき、会の認知度がまた上がったのではないかと思っています。参加頂いた方に会としてもこの場をお借りして御礼申し上げます。

2018.6.18

ABAに新しい仲間が2社(岸萬塗装、インテック日塗)が加わりました

前回更新時に引き続き、また新たにABAに仲間が2社加わりました!!

1社は静岡県焼津市に本社・工場を構え、いち早くクロムフリー製品を建材業界に積極的に展開している岸萬塗装㈱さんで正会員として入会、2社目は塗料販売店でありながら、自社でも工場や建築現場での塗装、重量鉄骨なども塗装する業者や職人を抱える塗装業者であるインテック日塗さんに賛助会員として入会してもらいました。

岸萬さんは、ABAとしては3月に入会した戸﨑産業さんに続き、海外(中国)に工場を展開する貴重な企業、インテックさんも前述の通り幅の広い事業を展開する興味深い企業であります。今後、2社を加えてABAは益々強力に業界を引っ張っていけると信じております。より発信力を増した工業会の今後に乞うご期待!!

岸萬塗装さんの詳細はこちら(リンク移動先で「中部」をクリックしてください)

インテック日塗さんの詳細はこちら

2018.6.18

建築再生展が今年も終了しました

ABA創立以来毎年参画しているR&R建築再生展に今年も5月30日~6月2日に参加してきました。

今年も100社を超える会社・団体が展示する中、当工業会でも模様をはじめとする作品を展示展開しました。以下は出展企業のテーマとその代表作品です。

主催者の発表によると3日間で合計36000人を超える人が集まり、官公庁の営繕の方や設計監理・ゼネコン・不動産デベロッパーなど我々のエンドユーザーなども30%程度の参加があったとの事(主催者発表の結果速報はこちら)。

我々の展示スペースも主催者に配慮いただいたのか、中央付近に位置し、多くの来場者が通り抜ける場所に設置してもらい、実際多数の方に展示ブースを見て頂きました。この世界では重鎮と呼ばれる先生方も足を運んでくれました。初展示の田村塗装店さんなども来年も是非参加したい、と言って下さり、やってみると意外に新しい方に会えたり、新たな発見が有ったりなど、刺激になったとのことでした。ただ、中々人気ブースランキングには顔を出せないことが残念です。来年以降の展示はまだ現時点では決まっておりませんが、こういったアプローチをしていることもこの業界でのABAの認知向上に一役買っているかと思います。ランキングにも当然入りたいです。今年参加した企業も他の会員さんも来年の参加は是非参加いただき、みんなでランク上位を獲得しませんか?

2018.6.18

当工業会理事の前島氏が仕上学会学会賞技術賞を受賞

当工業会でも環境配慮推進担当理事として活躍する筒井工業㈱の前島社長が当工業会の推薦もあり、日本建築仕上学会の技術賞を受賞いたしました。技術賞は近年中に、建築仕上げに関する独創的かつ極めて優れた技術上の業績を挙げた個人または団体に授与されます。

また、その授賞理由は「建築用金属材料の工場塗装を専門とする企業、筒井工業㈱後への入社後、この粉体塗料のパイオニア企業において、新たな意匠性を有する塗膜を形成する塗装技術や新しい塗装仕様の実用化に関する技術開発を手掛けた。以後社内外でISOなどを含む様々な品質管理やマネジメントシステムの管理責任者を経験し、平成24年には技術的に難しいとされる有害物質を含まないクロムフリー系化成皮膜処理を実用化するための検討に着手して、クロムフリー化成皮膜処理と粉体塗装とを組合せた塗装仕様を実用化する目的で、塗膜性能の評価を繰返してデータの蓄積に努めている。また、日本建築仕上学会の法人会員である立場から、平成23年には学会内に設置されている環境配慮形塗装仕様検討委員会の委員として参画して、金属塗装業界における環境配慮に対する第一人者として、業務経験の中で培ってきた技術と知識を積極的に活用し、さらに、平成26年1月発足のアルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)には創立当初から参画して、同年8月には理事兼環境配慮推進担当の要職に着任して、優れた技術と知識を展開することのみならず、業界を向上させるため高い責任感と実行力をもって工業会活動を牽引している。」とのことです。

当工業会の学会賞受賞者はこれで3人目になります。

高い技術を持つABA企業所属の個人やその会社自体が表彰されることはABAそのものの発展や知名度向上に寄与するものと信じており、今後も積極的にこういった人材を輩出できるよう、努力していきたいと思います。

前島氏喜びの声はこちら

2018.6.18

UTSにABA会員の㈱マルシン近藤氏が登場します

当HPが更新した頃には既に第1回中部地区での講演は終了しておりますが、当工業会専務理事である㈱マルシン代表取締役近藤氏が講師となって、賛助会員である旭サナック㈱さんの年数回の恒例行事となっているユーザー技術教室(UTS)に登壇いたします。お題は「アルミニウム塗装転換期における我が社の取組み」というもので、生産性向上などの様々な異なる課題を如何にクリアしていくかを発表いたします。共同の講師として日鐵住金鋼鈑㈱の野村先生がプレコート鋼鈑の現状についてご説明をするようです。

7月には10日に大阪、17日に東京での開催があります。登録は便利なHP上(下記参照)で行ってください。皆様是非お越しください。

ユーザー技術教室の詳細はこちら

2018.6.18

noftec野平氏の新連載コラムを掲載しました

当HPでも度々投稿頂いている元鹿島建設技師長で現在自身が立ち上げたnoftec代表である野平氏から新しいコラムが届きました。今回はご自身の苦労話から各素材別の品質管理方法に対する独自理論を展開しております。是非ご覧ください。

新コラムはこちら

2018.4.17

北海道の勉強会&工場視察が終了しました

ABA初となる北の大地である北海道札幌での勉強会&工場視察が去る4月12・13日に札幌コンベンションセンターにて行われました。

初日の勉強会には北海道の方30人含む、総勢50名ほどでの開催となりました。

まず会長の宮越(宮越工芸㈱代表取締役社長)が冒頭であいさつをさせて頂き、ABAの存在意義を力説しました。続けて専務理事の近藤(HP筆者。㈱マルシン代表)がABAの概要説明と活動報告を致しました。

そして最初の講演は当工業会顧問であるものつくり大学名誉教授近藤照夫氏より「アルミニウム塗装の品質確保と環境対応仕様について ~研究成果に基づいた環境に配慮した塗装仕様の標準化~」と題した基調講演が行われました。

近藤氏は10年以上にわたる国内各関連団体による研究成果に基づき、環境に配慮した塗装仕様として、単に有機溶剤を拡散しない塗料による塗装仕上げのみではなく、付着性と防食性などの塗装品質を確保できる素地調整を含む塗装仕様を紹介しました。ヨーロッパ各地での実態調査や東南アジア圏での視察も披露し、これらの成果は2013年6月に発刊された「建築用アルミニウム合金材料 溶剤系加熱硬化形塗装標準仕様書・同解説」に存分に盛り込まれている説明をなされました。また各暴露場でのテスト結果やABAでも訪問したフロリダ屋外暴露場との比較データも示すなど、国内でも世界標準以上の実験データが揃う事を統計的に証明してくれました。

そして最新の研究成果として、(一社)軽金属製品協会が中心となって編纂・発刊した「アルミニウム合金製建築材料 粉体塗装性能評価方法」に言及した上で、日本建築仕上学会としてそれを更に精査し、追加の実験データを加味した上で今秋発刊される予定の粉体の仕様書?ガイドライン?の一部をご紹介いただきました。

休憩を挟んで、大日本塗料㈱金属焼付塗料事業部の北川氏より、「粉体塗装の概要と最新動向について」と題した講演が行われ、粉体塗料の製造工程・特徴・塗装方法・成膜プロセスやその生産量の推移などのデータが示されました。全塗料中、粉体塗料の占める割合は若干ながら増えつつありますが、まだ欧米や中国等に比較すると少ないそうです。環境対応塗料である粉体塗料もまだ課題は大きいと言えます。

続いて「アルミニウムにおけるクロムフリー化成処理の変遷と最新動向」と題し、㈱バルクケミカルズ・ジャパンの代表取締役手嶋氏にご講演頂きました。冒頭で世界の2大金属表面処理薬剤メーカーであるヘンケル社とケメタル社を中心としたグローバルな業界事情を説明頂き、クロムフリーもまたこの2社を中心に展開が進んでいるとのことでした。また1970年代には欧米先進国では既に六価クロムの危険性が叫ばれていましたが、米国と欧州で規制の進み方が全く逆のアプローチをしている(欧州はELVやRoHSなどの指令の規制が最終ユーザーである消費者の一歩手前の最終製造メーカーに課しているのに対し、米国では労働者保護の観点から末端の製造工場に六価の使用を厳密にすることに重きを置いている)ことには驚きを得ました。

そして昨今のトレンドであるクロムフリー薬剤であるジルコニウム系・チタニウム系・シランカップリング系の特徴と市場での使用例などが紹介されました。特に翌日見学予定であった自動車等のアルミニウムホイールへの適用例は非常に興味深いものであり、デザイン的なトレンドと品質の両立を図ることがいかに難しいか痛感しました。

最後には20分ほどで再び専務理事の近藤より「不具合事例に学ぶ品質管理」と題して講演が行われ、加熱硬化形の不具合で最も避けなければならない(≒全面強制剥離や全面やり直し塗装を擁する)、剥離や養生による貼り痕を防ぐためにどのような品質管理が必要かを説明しました。

セミナー後には30名ほどでの懇親会が執り行われ、会員企業同士、また北海道の業者の方とも日頃のビジネスの話をはじめとして様々な話題で交流が出来たかと思います。

翌日は工場見学として大日本塗料㈱に紹介して頂いた光生アルミ北海道を見学させてもらいました。愛知県豊田市に親会社である光生アルミニュームを持ち、グループで国内外でアルミニウムホイールの鋳造から塗装までを手掛けるほか、エンジン回りの部品なども手掛けているそうです。北海道ではアルミニウムホイールの生産に特化しており、T社のハイブリッド車などの大半のホイールをこの工場で作っているそうです。化成処理はノンクロム1ライン、粉体塗装はレシプロ1台と平置き(ベル)2台を擁していました(残念ながらゴミ不良の観点から塗装部門内部は見ることが出来なかった)。驚くべきはゴミ不良の厳しさで、我々建材を手掛ける塗装会社も学ばないとなりません。前日に手嶋氏に説明を受けていたこともあり、非常に理解が深まる見学会でした。

こうして二日間の日程を終えたわけですが、今回、北海道にてセミナーをした最大の理由は、北海道の業者による不具合事例が昨今首都圏、それも超大型物件でも目立ち始めたこと(注:必ずしも北海道の業者の方すべてが不具合を出す業者だとは申しておりません)にあり、ABAの目指す塗装に関する品質を保ち、メイドインジャパン製品の素晴らしさをまず国内から地固めして行こう、ということからです。そういった観点から、北海道の塗装業者のみならず、販売店やアルミの加工業者等の方も来ていただき、非常に意味のあるセミナーになったかと思います。また工場見学も異業種企業を見ることは新たなる発見ができ、自分たちが普段持っている概念や常識をいい意味で壊してくれる良い機会となります。

そしてABAはこのように地道な認知活動こそがあってこそその後花開くと信じ、今後も各地でこのような勉強会や工場見学を企画することが会員への貢献につながると思いました。

最後になりますが、本勉強会に際し、多大なるご協力を頂いた大日本塗料北海道㈱雑賀社長、見学をさせて頂いた光生アルミ北海道取締役総務部長横山様をはじめ、勉強会・懇親会・工場視察に参加して頂いたすべての方にこの場をお借りして御礼申し上げます。

2018.4.17

建築再生展の出展企業が決まりました

近年は毎年恒例行事になっていますが、今年も参加し、会員企業にて共同出展するR&R建築再生展の主な出展社と出展概要は以下の通りとなっております。

【正会員】
●大塚金属㈱
・・・設計~表面処理(塗装・アルマイト)まで一貫して自社生産しております。
●㈲小林焼付塗装
・・・ネジ1本から9m超えの大型製品まで、単色から模様塗装まで、少量多種も柔軟に対応可能な焼付塗装会社です。
●㈱マルシン
・・・製品1個から高品質。QUALICOAT認証も持ち、品質には自信があります。
●宮越工芸㈱
・・・従来建築物が主流の木目や石目、テラコッタを模した塗装技法をカードケースやコースター等の生活雑貨に施しました。様々な色調や風合いが彩り豊かな空間を創造しています。
【賛助会員】
関西ペイント
・・・環境に配慮した粉体塗料などを中心に建材用塗料のご紹介をいたします。

是非当日(5月30日~6月1日の3日間)は東京ビッグサイトにお立ち寄りください。

2018.4.17

ABAに新しい仲間が3社増えました

ABAでは本年3・4月に正会員として兵庫県に本拠を構える戸﨑産業㈱(代表:戸﨑寿人氏)と賛助会員として塗料販売店である横浜化成㈱とテクノジアース㈱の3社に入会を頂きました。

戸﨑産業さんは主に工業系(主に自動車等のパーツ、一部住宅用部品関連)の塗装を国内では手掛けておりますが、ベトナムで他社と過半出資で進出しているVIETNAM SUCCESS社では建築関係の仕事も手掛け始めていることからABAに入会いただきました。昨年1月にもABAではベトナム工場視察の際に見学をさせて貰っており、立派な品質管理と高い人事システムを目の当たりにし、我々既存会員も勉強になることが多かったです(当時の活動報告はこちら。ベトナム工場視察記はこちら)。是非一緒に切磋琢磨し、ABAそして国内の塗装の品質を底上げを共に成し遂げたいところです。

横浜化成さんは国内では屈指の塗装販売店であり、また塗料等に使われる様々な原料の輸入元であるなど多彩な顔を持つ会社です。粉体塗料も数多く手がけ流通の要となっており、ABAでもその経験と知恵を貸してくれるかと思います。テクノジアースさんは新興の塗料販売店ではありますが、日本ペイントと関西ペイントという国内2大塗料メーカーに太いパイプを持ち、独自の営業展開を見せる販売店であります。

3社の協力を得て、益々ABAは飛躍していきたい所存です。応援のほどよろしくお願い致します。

戸﨑産業さんの会社概要はこちら

横浜化成・テクノジアースの連絡先はこちら

2018.3.20

ものつくり大学との協同勉強会&年次総会が終わりました

とある文献によると、「産学連携」という言葉が頻繁に使われるようになったのは1995年に国会にて科学分野において国際競争力を高めるために制定された『科学技術基本法』とその翌年に閣議決定された、第1期科学技術基本計画以降だとか。それから20年がたち、我々ABAも産学連携の一助になればと、創立の翌年の2015年以降、ものつくり大学と産学連携の取組みである技術交流会(協同勉強会)を始めてから今年で4年目、4回目を迎えました。

3月22日に会員・非会員を合わせて70名を超える聴衆を集めて行われた今回の協同勉強会ですが、今年は会員外、特に新規のお客さんが非常に多く、産業界への広がりをより実感できました。

まず会の冒頭、ものつくり大学を代表してものつくり研究情報センター副センター長向佐様がご挨拶され、ものつくり大学の設立意義と昨今の産学連携の実情などを交えながら挨拶頂きました。続いてABAを代表して工業会会長である宮越工芸㈱代表取締役宮越氏が工業会の創立5年目を迎えた工業会の存在意義を聴講者に力説されておりました。

続いて基調講演として当工業会顧問であり、ものつくり大学名誉教授である近藤照夫先生より「粉体塗装アルミニウム合金材料の性能評価とABA の活動報告~環境に配慮した粉体塗装の研究と標準仕様の動向~」と題した講演を頂きました。

講演の冒頭では、技術交流会の経緯・変遷に触れながら(ABAとしては4回目ですが、近藤先生は開学間もない2001年以降よりこの交流会に継続的に参加・中心的役割をご担当されてきた)、日本建築学会や日本建築仕上学会、軽金属製品協会など各種団体の学術的資料や研究を世で実践するABA会員企業とその関係取引先等との技術交流の重要さを説きました。

そして今回の講演では時間の制約もあり、内容も限られることから、特に本年9月に発刊予定(建築仕上学会編)の粉体塗装に関する塗装標準仕様書(タイトル未定)についての方向性を、9月中旬の学会発表に支障をきたさない範囲でご説明頂きました。粉体塗装の素地調整として、クロムフリータイプの薬剤も含めた様々なタイプの化成処理薬剤に対する適応性・耐候性を評価すると共に、その試験方法として①沸騰水試験≪付着性≫②耐中性塩水噴霧性試験≪防食性≫③屋外暴露試験≪耐候性・防食性≫が最も重要であるとのことでした。特にポリエステル系粉体塗料の耐候性評価には屋外暴露試験が不可欠なこと、クロムフリー薬剤における各種粉体塗料を塗装した仕様では一部の粉体塗料に安定した品質が確保されないものがあり、注意が必要だとお話がありました(注:のちの質疑応答では聴講者から「耐水性に劣るHAA(β-ヒドロキシアルキルアミド)硬化形のポリエステル系塗料のみがクロムフリーとの相性が悪いのでは、という質問もあったが、近藤先生は「あくまで一般論としてそういう傾向が出ているが、市販されているすべてのHAA系ポリエステル粉体塗料及びその他の硬化系について調査したわけではないので学会としての回答は差し控える、という場面はありました)。

その一方で粉体塗料の中には建築外装用材料として期待できるものも十分あり、継続的な評価をしていきたい、とのことでりました。そして2016年に第2版が出た、一般社団法人軽金属背品協会規格「アルミニウム合金製建築材料粉体塗装性能評価方法」から今回9月に出る標準仕様書が、各種試験項目においてどのような方向性で変更されるか、などのお話もありました。

その後のABAの活動報告では当HP作成の筆者である近藤旭(工業会専務理事)が報告をし、2017年を中心に創立以来の主要な活動と、ABA会員からのアンケート結果をベースにした粉体塗料・クロムフリー・六価クロムフリー薬剤の実情、使用状況などを説明しました。2016年度に取ったアンケートに比べ、若干ではありますが粉体塗料や環境配慮形の化成処理薬剤が少しずつ増えていますが、まだ大々的に移行している、といった状況には遠い印象であります。我々工業会も業界を率先して、更なる環境配慮形塗装仕様の普及に努めなければいけない、と改めて思いました。

協同勉強会の後には年次総会及び懇親会が開かれ、こちらも滞りなく全議案を賛成多数で終了し、無事閉幕いたしました。

この場をお借りいたしましてこの勉強会にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

2018.3.20

学会賞技術賞に筒井工業前島氏が選出されました

速報ですが、3年前には宮越工芸の中野氏、2年前に日本電気化学工業所の長谷川氏が技能賞を受賞して以来ABA会員としては1年ぶりに、ABAから推薦された当工業会の理事でもある筒井工業株式会社の代表取締役前島靖浩氏が「金属材料に対する工場塗装における品質管理と環境配慮の積極的な推進」という業績名で日本建築仕上学会学会賞の技術賞を受賞されたことをご報告いたします。

業績名からも推測できるように、前島氏は自企業において日本の建築分野や塗装業界に先がけて、金属材料に対する工場塗装による地球環境に対する影響の負荷低減を目指した粉体塗料を積極的に推進しています。また法人会員として平成23年には学会内に設置されている環境配慮形塗装仕様検討委員会の委員として参画し、金属塗装業界における環境配慮に対する第一人者として、業務経験の中で培ってきた技術と知識を積極的に世に広げようとしたことが評価され、今回の受賞の運びとなりました。

尚、この学会賞の授賞式が本年5月22日(火)(3時50分くらいからを予定)、東京都港区芝の建築会館ホールにおいて開催されます。仕上学会会員の皆様などを中心に、是非お祝いをお願いします。

2018.3.20

今年も再生展に出展します

毎年恒例行事になってきておりますR&R(リフォーム&リニューアル)建築再生展2018(2018年5月30日(水)~6月1日(金)の3日間)に出展することを決定いたしました。詳細はまた来月以降の更新でお伝えします。

今年も5社以上で共同で出展することになるかと思いますので、出展しない会員様もそして会員以外のお客様も是非お越しください。

主催者HPはこちらこちら

2018.2.19

北海道セミナー絶賛参加者募集中です

先月お伝えした通り、4月12日~13日の日程で北海道札幌においてのセミナーを開催致します。

概要はこちら

申込書はこちら

二日間にわたり行われるこのような機会は北海道ではなかなかないと聞きます。しかしながら昨今は首都圏の物件にも北海道からも製品が流入してくる時代ですので、是非工業会企業のように品質に重点を置く企業の開拓、標準仕様書の普及の意味を込めて北の地で開催させていただくことになりました。

セミナーは会員企業以外も参加できますので奮っての参加、お声掛けをよろしくお願いします。

2018.1.19

北海道セミナーの概要が決定しました

既に日本各地で複数回のセミナーを実施している本工業会ですが、今年は4月12日~13日に初めて北海道札幌でセミナー&工場視察を開催することを決定しましたので報告いたします。

会員企業様には別途詳細や申込用紙を送付いたしますが、1日目のセミナー(12日午後~@札幌コンベンションセンター)はものつくり大学近藤先生による昨今の環境を取り巻く塗装仕様や化成処理の実情等を、そしてその他、業界を取り巻く為になるセミナーを開催予定(粉体塗装と塗装の不具合例等のセミナーが有力)。また、工場見学(13日午前~)は多くの正会員がメインとして仕事をする建材ではないものの、他業種からアルミホイールの化成処理と塗装を手掛ける光生アルミ北海道㈱様の見学が大日本塗料北海道㈱のご紹介により可能となりました。

2日目の工場見学は会員企業様限定ではあるものの、セミナーはどなたでもご覧になれますので、ご興味のある方は当工業会事務方((株)マルシン近藤)までお尋ねください。また、12日のセミナー後には会員・非会員も交えて、懇親会を開催したいと思いますので、そちらも是非よろしくお願い致します。

尚、会場への交通は各人でお願いする予定です。ホテル等は個人でお取りいただくか、会でまとめて予約する方法の選択制にする予定であります。

また今後の本工業会からのメールやHP等をご参照ください。

2018.1.19

総会&懇親会の申込書が出来上がりました

先月もお伝えしたとおり、工業会の2017年度(2018年開催)第5回通常総会及び懇親会は以下の通り開催されます。別途送付したメールもしくは下記より参加票を入手し、事務方迄送付・返信ください。各会員企業の皆様のご参加をお待ちしております。

また同日13時40分よりものつくり大学との協同セミナー『ものつくり技術交流会』が開催され、そちらは一般向けにも開放したセミナーになっております。会員各社様のお客様や普段お付き合いのある設計・監理会社やゼネコン各社様などを及び頂いた上、参加いただけると幸いです。よろしくお願いいたします(協同セミナーの概要や申込は前月記事へ)。

◎2017年度ABA年次通常総会◎

日時:
2018年3月14日(水)  15時55分~
会場:
埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティ(9F906号室)
(さいたま市大宮区桜木町1-7-5 JR大宮駅西口徒歩5分)

詳細・申込用紙はこちら

2018.1.19

旭サナック主催第128回のUTS(ユーザー技術教室)の案内が届きました

年に3回の恒例行事となっている賛助会員の旭サナック様主催のUTSことユーザー技術教室。毎回非常に興味深く、また我々のビジネスにも有益な情報を得られるセミナーですが、第128回を数える本年度1回目はUTS40周年の第1回を記念いたしまして日本が世界に誇る先端産業である自動車業界から最大手のトヨタ自動車の塗装の関係者様2名が講演されます。

○ご講演テーマと講師

テーマ「自動車塗装工程の課題と対応~CO2排出量削減に向けて~」
①自動車塗装工程の概要と課題
講 師 トヨタ自動車㈱ MS塗装生産技術部 塗装計画室 グループ長
那須 礼学(なす ゆきのり)氏
②容積とCO2排出を大幅に削減する塗装ラインの開発
講 師 同社 MS塗装生産技術部 塗装技術統括室 グループ長
林 晃基 氏

○技術レポート

テーマ「自動車塗装ラインへのハンド静電ガンの適応について」
~これまでの変遷と今後のIoT化に向けて~
報告者 旭サナック株式会社 営業技術部 システム1課 主任
伊藤 貴仁 氏

○スケジュール

・中部地区 3月8日(木) 弊本社 大研修室
・東部地区 3月13日(火) 新大阪江坂東急REIホテル
・西部地区 3月23日(木) 秋葉原コンベンションホール
※時間は何れも13:30~16:45を予定

詳細・申込はこちらから

詳細の開催日時・場所・申込等につきましては旭サナック㈱のこちらのHPをご覧頂くか、最寄の営業所等をお尋ねください。

お時間がある方は是非足を運んでください

2018.1.19

旭サナック東部地区にて新製品内覧会が開催されます

賛助会員の旭サナック様より会社創立75周年塗装機創業60周年を記念した東部地区新製品内覧会を下記要綱にて開催されますので、近隣の会社の方はもとより、ご興味のある方は是非ご参加をお願いします。懇親会もあるようです。

日時:
平成30年2月21日(水) 13時30分~(受付13時~)
会場:
パレスホテル大宮4階「ローズ西の間」

ご案内パンフレット・申込書はこちら

2018.1.19

パウダー協からセミナーの案内が届きました

日本パウダーコーティング協同組合下部組織である粉体塗装研究会が主催するセミナーのお知らせが来ましたのでお知らせいたします。今回はABAとも密接につながりのある、軽金属製品協会やQUALIOATに関する講義となっております。内容の概略は以下の通りです。

  • 日時:2018年2月20日(火) 13時~
  • 講演内容:
  • ①事務局
    平成29年の粉体塗装状況報告及び11月18-21日に実施したベトナム・ハノイ視察研修旅行報告
    ②元 一社)軽金属製品協会専務理事 菊池哲氏
    基礎講座「アルマイト処理」
    ③一社)軽金属製品協会 伊藤朋成氏
    アルミ建材の塗装には環境に優しい粉体塗装を ~QUALICOATの概要とその現状報告~
    ④日本酸化チタン工業会 東輝英氏
    酸化チタン(Ⅳ)の健康障害防止措置に関して

概要パンフレット・申込用紙はこちら

皆様の参加をお待ちしております。

2018.1.19

月刊リフォーム2018新年号にABAの広告が掲載されています

テツアドー出版より発刊されている月刊「リフォーム」2018年1月号にABAの賀詞広告を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

【今月号の主な内容】
①新春座談会 オフィスビルの断熱・省エネ改修の取組 友澤史紀氏ほか
②リフォームにうってつけの輻射暖冷房システム 坊垣和明氏
③超高層マンションの大規模修繕工事例(芦屋浜団地他) 長谷工リフォーム

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