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活動報告及びお知らせ

2021年

2021.11.30

SDGs勉強会が終了しました。

この記事を筆者が執筆している現在は新型コロナウィルス感染拡大が日本国内では若干沈静化しております。様々な社会活動が盛り上がる中、我々も少しずつ出口に向けて動き出さなくてはなりません。

そこで当工業会では近年、TV等でもよく取り上げられるSDGsに関する勉強会をオンラインWeb会議ツール『Zoom』を使用し、11月8日に完全会員向け講習会を実施しました。そこで実施した講義内容は以下の通りです。

  • 1.『SDGs/ESGの考え方と一取組み事例の紹介』
  • 講師:近藤照夫氏(ABA顧問、ものつくり大学名誉教授)

  • 2.『我が社のSDGsの取組内容』
  • 講師:戸﨑産業㈱ 戸﨑寿人氏(ABA理事)

  • 3.『関西ペイント工業塗料分野におけるESG事業の取り組み』
  • 講師:関西ペイント販売(株) 工業塗料販売本部 マーケティング部部長田中孝一氏

まずは当工業会顧問でもある近藤先生の講義内容は ①COVID-19の現状 ②建設投資の現状 ③SDGs/ESGの概要とゼネコン・設計監理の取り組み方針の検討事例 ④工業塗装企業関連の取り組み例 と、4つの題に沿ってお話しいただきました。

①と②では世界のコロナ感染のトレンドと日本のそれとの対比の中で、世界の感染悪化に比べ遥かに流行が抑えられている日本では今後の検査体制や治療薬動向にもよるが、徐々に経済活動が活発になっていくだろうと見通しをされました。但し、短・中長期的なトレンドとして、ピーク時の1992年から半減した建設投資は2010年から2020年以前までは東京オリンピックや東日本大震災の復興需要から順調に上向いていたものの、2020年のコロナ感染拡大による工事停止なども響き(建設経済研究所調べ:2020年3~7月に8%弱が工事を中断)、2020年は建設投資全体では微減にとどまるが、民間投資が前年比7.5%減という落ち込みを見せたこと、また2021年以降は政府系の投資も削減されていくことで、中期的にはまた下がっていくだろうと推測しているとのことでした。

③ではSDGs/ESGの誕生過程を話しつつ、その詳細な概要を説明頂きました。その中で、企業や団体のSDGs導入の際のアプローチ方法としてインサイドアウトアプローチとアウトサイドインアプローチ、フォワードキャスティングアプローチとバックキャスティングアプローチの話はとても興味深い話でした。

また大手の設計監理会社やゼネコン各社も既に動き出しており、都市の開発・設計にSDGs/ESGの視点を組み込んでいくのはもはや必須になってきている、という話でした。その中でこれらの大手はサブコンやメーカーにもその取り組みを同様に求めるようになってくるだろう、とのことで、我々の工業塗装業界も対応を迫られる必要性があることを指南いただきました。先生が会長を務められている鋼構造物常温溶射研究会でも、17のゴールに対するターゲット(行動目標)を定め、それに対する実現性を検討している段階とのことでした。

2番手で登壇した、当工業会理事でもある戸﨑産業戸﨑社長は、電機や車関係部品なども取り扱っている塗装屋さんだけにこういった話題に関しても業界で最先端を走っています。既に社内的にもSDGsの特別プロジェクトチームを結成。そして全社一丸となり、長年積み上げてきた専門技術のノウハウで環境にやさしいクリーン&安全にやさしい塗装を行い、「いいものを作ろう!」をスローガンに持続可能な開発目標(SDGs)を支援している、とのことです。従業員一人一人も目標をたて、SDGs宣言を叫んでいます。

例えばGoal12の「つくる責任つかう責任」への取り組み内容(Target)として、工程不良率を低減することにより塗料の廃棄量削減を目指し、また粉体塗装への切り替えなどを顧客に促すことにより、有機溶剤の使用率を下げ、Goal3である「すべての人に健康と福祉を」を満たすよう努力する、等を行っていると報告がありました。また業務内外でもベルマーク集めやリサイクル品の回収、地域の清掃活動など、ボランティアや環境活動も実施しており、その活動内容は目を見張るものがあり、会員各社見習うべきところだと思います。

講義最後は上場会社関西ペイント㈱の販売子会社であり、当工業会賛助会員の関西ペイント販売㈱から田中氏が登壇。関西ペイントではSDGs/ESGをIoTやAIに次ぐ産業革命と位置付けており、世界でもSDGs/ESGsの覇権争いが激化していると力説。米SECや欧州のIFRS(アイファス、アイファーズとも呼ばれる)も注目し、会計基準や情報公開ルールなどを策定していると言われており、日本でも環境省や経済産業省がカーボンニュートラルやグリーン社会の枠組みや仕組みづくりを急いでいるようです。特に関西ペイント㈱ではその傘下に様々な子会社や事業所がぶら下がっており、グループ全体や更にサプライチェーン全体でもCO2排出量などの把握や管理を求められる時代になった、と話して頂きました。また、各業界(自動車車輛や鉄鋼・産業機械など)には経済産業省が定める「グリーン成長戦略」があり、それらに属する自社の各事業・セグメントごとの戦略立案を求められるようになった、とお話ししていました。それに呼応するように、サステナビリティ戦略マテリアリティという長期目標を定め、①脱炭素 ②QOL(生命の質)の向上、③資源と経済循環両立の高度化、④多様な人材が活躍する社会するグループ、への転換を目指しているそうです。

最後に当工業会専務理事の近藤氏から、今後のABAのSDGsの進め方について説明がありました。ABAのHPを利用した、「ABA版SDGs宣言」を実施、各社のSDGsへの取り組みを紹介する窓口の開設を提言しました。多くの会員からも賛同を得られ、まず2021年今年中に3社、2022年3月迄に更に3社を増やし、先に言及した戸﨑産業さんを含め、7社ほどHPで紹介する、と決まりました。実現すればまず第一の取り組みとしては成功と言えますが、会議中近藤先生も仰っていたように、ABA独自としてのSDGsへの対応、Target作成もこれからは考えていかなくてなりません。それには「だれひとり取り残さない」SDGsの根底にある精神・哲学を反映させるべく、多くの企業に参加してもらえる環境づくりを工業会としては目指していきます。

尚、勉強会には正・賛助会員共に多くの企業にお集まりいただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2021.11.30

『塗装工学』に近藤先生執筆の記事が掲載されています。

一般社団法人日本塗装技術協会は昭和38年(1963年)3月に創立し、自動車・建造物・橋梁・家電製品などあらゆる分野の塗料・塗装に関する学術的、技術的、生産的、教育的な問題を扱う技術者、研究者に情報交換の場を設けており、会誌の発刊、研究発表会やセミナーの開催等を通じてコーティング技術の発展に寄与し、地球環境との調和による産業の発展と生活の向上に寄与することを目的としているそうです(当協会HPの定款等参照)。

その会誌『塗装工学』Vol.56 No.9(2021年9月号)に当工業会顧問の近藤照夫先生(ものつくり大学名誉教授)が「日本の建築分野における粉体塗装の普及展開と今後の方向性」という題で総説論文を御寄稿していたため、ここに一部写真と共に紹介いたします。

論文中には当工業会や我々が創設した塗装管理技術者資格認定制度の件も触れて下さっております。

ご興味のある方は、協会HPにてバックナンバーの販売をしているようなので、入手されては如何でしょうか?

2021.11.30

筒井工業さんが『LABプロファイル🄬&コーチング』リアル3日間コースセミナーを開催します。

日本で初めて粉体塗装を始めたと自負する筒井工業㈱さんは、そのパイオニアとして、様々な場面でご活躍されている愛知県の塗装会社であり、その代表の前島靖浩氏は当工業会の環境配慮推進担当の理事を務めております。

その筒井さんでは近年、コンサルティング事業部を立ち上げ、筒井式企業風土改革方式『T-CX(Corporate culture Transformation approach)』を開発。経営者や管理者のコミュニケーションスキルアップによる組織の活性化を目指し、結果として生産性向上や働き方改革を促します(T-CXについての詳細はこちら)。

そしてそのT-CXを広めるべく、この度セミナー「LABプロファイル🄬&コーチング」セミナーを開催する運びになったそうでここにご紹介します(開催詳細PDFはこちら)。皆様是非ご参加ください。

2021.11.30

大日本塗料㈱より抗ウィルス塗料「アンチヴァイラルクリヤーZ」の紹介がありました

建築用の金属焼付、特にポストコート部門では最大手の大日本塗料㈱(以下DNT)。当工業会でも賛助会員として、様々な場面でご協力やご協賛いただいております。そのDNTより、今回は建築用ではありませんが、我々の会員も一部取り扱っているような塗料種の中で、この時代世相に沿った商品が発売されたため、ここでご紹介いたします。

【新製品名】工業製品向け焼付用抗ウイルス塗料 『アンチヴァイラルクリヤーZ』

  • 1.概要
  • 本製品の最大の特長は、塗膜表面の「抗ウイルス」機能です。
     可視光応答形光触媒の作用により、蛍光灯やLED照明など室内照明に反応し、塗膜表面に付着したウイルスを99.9%抑制します。ドアノブ、扉、サッシなどの屋内で用いる建築資材やデスク、キャビネットなどの鋼製家具、安全衛生面の確保が求められる医療機器や金属製品など、人の手が触れる機会が多い工業製品のウイルス対策にお勧めの塗料です。

  • 2.特長
  • ①抗ウイルス機能
  • 抗ウイルス性試験の結果、塗膜表面に付着したウイルスを4時間で99.9%抑制することが確認されています。

  • ②意匠性
  • 本製品はクリヤー塗料なので、従来の塗装に本製品を塗り重ねることで、被塗物の意匠性を活かして、抗ウイルス機能を付与することができます。
    ※特性上、白くベールがかかった仕上がりとなるため、塗装前に仕上がり(色)確認を行う必要があります。

  • 3.施工性
  • 本製品の焼付温度は130℃と一般的な焼付塗料の焼付温度150℃~180℃に比べて低温であるため、メラミン樹脂系焼付塗料や低温焼付形アクリル樹脂塗料と一緒に焼き付けることが可能です。

  • 4.ラインナップ
  • アンチヴァイラルクリヤーZ(ハイグロス)/艶有り/4kg
     アンチヴァイラルクリヤーZ(ローグロス)/3分艶/4kg

  • 6.営業窓口
  • 大日本塗料株式会社 金属焼付塗料事業部
     担当:林
     TEL:06-6266-3134

2021.9.30

【完全会員向】SDGs勉強会オンZoomを開催いたします。

新型コロナウィルス感染拡大による社会活動の低迷は非常に深刻であります。HPの今回更新が終わるころには首都圏を始め全国津々浦々に出されていた緊急事態宣言やまん延防止重点措置(特措法)は終わりを告げており、少しいつもの日常生活が戻ってきますが、余談は許しません。政府や自治体トップは活動自粛を引き続き呼び掛けるなど、まだまだwithコロナで活動しなくてはなりません。

そこでABAでは会員にアンケートを取り、その内容を踏まえて理事会にて討論した結果、下記の要綱にてSDGsに関する勉強会を開催させていただく運びとなりました。この会は単なるSDGsの紹介にとどまらず、会員企業による実践紹介と今後のABAの会としてのSDGsに対する活動を紹介します。そこでは理事企業や一部企業だけが参加するのではなく、全会員企業が参加できるような有効なツールを用意する予定で、その説明をさせていただく予定です。

会議は会議室を取らず、Zoomによる完全Web会議形式を取る予定であり、また会員向けの完全クローズドの勉強会とし、従来の勉強会のように会員企業の取引先等一般の受講者は入れない予定であります。参加方法や参加申し込みは追って10月上旬にはメールにて会員各社にお送りする予定ですが、予定だけは抑えていただけるよう、よろしくお願いします。

バタバタとしており申し訳ありませんが、皆様のご参加をお待ちしております。

開催日時
:11月8日(月)PM(詳細時間別途連絡)
形  式
:ZoomによるWeb形式(会議アドレスも後ほど送信)
講  師
:(内々にはお返事もらっておりますが、後ほどお知らせします)

2021.9.30

【完全会員向】理事会情報~SDGs/非接触膜厚計他~

ABAでは臨時の理事会を本年6月及び8月に2回Zoomにて行い、このコロナ禍での会の活動について慎重に議論を行いました。

理事会では、6~7月には会員の皆様に頂いたアンケート結果に基づき、本年はZoomによる会員向けのみの完全クローズドの勉強会としてSDGsに関する勉強会やABAの今後の方針をお話しする機会を11月に設けさせていただくことになりました(次ニュース参照)。より会員のニーズに寄り添った活動になるよう出来る限りのことをやっていきたいと思います。

また、総会時等に話のあった非接触型膜厚計に関するABA研究プロジェクトは、先行して導入している会員企業に意見を頂戴した結果、理事監事一同、ABAとして何かの結論や有意義な検証結果を得ることが難しいのでは、という決断に至り、予算15万円はその他の活動に宛てる、という決議を取りました。また特許関連の対応策としては、会としてやれることは出尽くした、という結論に達した為、今後、本件につきましてはもし何かあれば個別企業毎に対応して頂くことになりました。

尚、上記のSDGs勉強会以外の活動が停滞することから、来年こそは展示会等でABAとして活動を迅速に行えるよう、塗装のサンプル品などを作成し、その作品でデータ取りをしたりして、会の存在意義に沿ったアピールになるような展示品を作成することも決まりました。今後、会員企業様には個別にご対応頂く為、事務局より連絡があることもありますが、その際は居留守や既読スルーすることなく、ご返答・ご協力を賜れれば幸いです。苦笑。。。

もし会の活動等に何かご意見等ございましたら、事務局までご連絡お願いします。

2021.7.1

第1回ABA認定工場塗装管理技術者講習試験合格者発表!合格者リストも掲載しました

前回発表の通り、5月初旬に行われた第1回ABA認定工場塗装管理技術者講習試験の合格者が発表され、合格者の下には既に6月中には認定証が送付されました。

今回の試験はコロナ禍にも関わらず、各地の正会員企業様から三会場合計で11名の方に受験を頂きました。そして中立的な“合否判定委員会”によって合格ラインが定められ、栄えある第1回講習試験に9名の合格者が誕生いたしました。

今回は第1回ということで、各企業様も管理者の方や経営に近い方など、エース級の候補者を送り込んだと思われ(笑)、合格率が高かったと思います。ただ事前の想定に対して少し受験人数が伸び悩んだのは残念ですが致し方ありません。コロナ禍で受験を遠慮する企業・受験者もおり、次回以降は更なる盛り上がりを期待しております。そしてこの業界発展や底上げの寄与になることを願っております。次回は来年6月~8月程度を予定しており、年明け早々くらいには概要を発表する予定です。

合格者とその企業の更なるご活躍とご発展をご祈念いたします。

合格者一覧はこちら

2021.7.1

サーテックMMCジャパンさんから環境配慮対応の化成処理薬剤が登場

当工業会では環境配慮形塗装仕様の一端を担うクロムフリー薬剤や六価クロムフリー薬剤の研究やそれらの普及活動を各学会の委員会活動等や各種勉強会を通じて実施しております。そして、当工業会会員各社も日頃よりそのような活動に共鳴して日々の事業に環境配慮形製品やシステムを組み込んでおります。

この度、環境対応型の薬剤として、賛助会員のサーテックMMCジャパン株式会社(以下サーテック)様より以下の新製品が販売されたとのことで、ここにご紹介いたします。

(サーテック様より)

この度、SurTec 643を上梓いたしました。SurTec 643は、アルミニウム素材用クロムフリー化成処理剤として、次世代のクロムフリーテクノロジーを用いた化成処理剤です。

ジルコニウム化合物、ポリマー成分の配合により、優れた化成皮膜を形成、従来のクロムフリー化成処理剤よりも最良な耐食性と塗装密着性を提供します。また、Qualicoat規格認証A-139も取得しており、粉体塗装等の塗装下地処理として最適です。

詳しくはサーテックMMCジャパン株式会社 技術部 石綿までお問い合わせください。

サーテック様では2019年に本社を移転、同時に埼玉県草加市に技術部を移転しました。
上記商品のお問い合わせは本社(⇒こちら)もしくは下記の技術部連絡先(テクニカルセンター)までお願いします。

【サーテック 草加テクニカルセンター】
   〒340-0002 埼玉県草加市青柳1-5-41
   TEL: 048-954-4781(担当:石綿氏)

2021.5.15

第1回ABA認定工場塗装管理技術者講習試験が実施されました

各地で緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置が発令・延長される中、本年2月に続き再度開催も危ぶまれましたが、工業会認定の第1回工場塗装管理技術者講習試験が5月7日及び8日に実施されました。


講習会受験者および講師


Web講習会の様子

5月の7日は当初の予定通りZoomミーティングを使用したWeb形式の講義となりました。朝10時より午後5時まで、この講習の為に作成されたテキストをベースに、ものつくり大学近藤先生を始め、総勢6名の講師が受講・受験者を前に講習を実施。内容も塗装・建築業界または産業を取り巻く時代背景から我々に求められていることなどの序章を筆頭に、我々の本業であり、溶剤系塗装標準仕様書や粉体塗装標準指針などの内容を網羅したアルミニウムの工場塗装関連の内容、そして建築業界や建築の基礎知識やマネジメントなど非常に広範囲。受験者もほぼ慣れないWeb講義の中でしっかりと集中して聴いてくれました。


事前チェックも万端


試験の様子 関西会場

5月8日の試験はコロナ禍での移動の制限もあり、関東・中部・関西の各会場にて試験を実施。尚、受験者が比較的多く、広範囲に分布していたために中心地である大阪市でやらざるを得なかった関西地区を除き、関東・中部は受験者が特定会員企業に偏ったこともあり、急遽会員企業に場所を変更して実施することとなりました。


試験の様子 関東会場


試験の様子 中部会場

関係各位の大変なご協力の元、万全な体制を期して行った結果、5月末時点での試験実施者に体調不良者は出なかったことも付け加えて報告いたします。合格発表については6月中旬程度を目途に送付する予定です。受験生やその企業の方達は今しばらくお待ち頂けると恐縮です。

実際は今回は初めての講習試験ということもあり、テキスト・問題作成や運営方法にも改善点が幾つか出てきました。各委員会で精査検討して、来年以降より良い内容になるよう努めたいと思います。なお、来年も閑散期であるこのくらいの時期に開催したいと思います。次回はコロナの影響がなくなり、よりよい環境で多くの受験者が集まることを関係者一同期待しております。

2021.5.1

各塗装業界雑誌にABAの記事や広告、および会員企業の寄稿などが掲載されています

こんなご時世だからこそ、読書などで知識や感性を磨きたいところ。ということで、仕事の話になってしまいますが、業界誌である塗料報知出版の『塗布と塗膜』2021年5月特別号にABAの広告が掲載されています(9ページ)。またそれぞれ当工業会の賛助会員であるバルクケミカルズジャパンさんは『塗装ラインのIoT化を実現するBDACS🄬エッジコンピューティング』、旭サナックさんは『新型粉体塗装システム 3D形状認識粉体自動塗装システム』という題の寄稿をしております。

また、理工出版社の『塗装技術』5月別冊号では「工業塗装における塗装前処理技術の最新動向」として様々な環境対応化成処理薬剤の紹介を展開。当工業会正会員である宮越工芸さんの加納氏が執筆した『アルミニウム建材の皮膜化成処理』をはじめ、バルクケミカルズジャパンさんは『クロムフリー・リン酸フリー前処理技術の最新動向』をケミコートさんは『環境対応型表面処理剤の開発動向』を投稿。化成処理薬剤の最近のトレンドなどを紹介するなど、実に興味深い内容となっています。

それぞれご覧になってはどうでしょうか?何か得られるかもしれません。

塗料報知さんのバックナンバーはこちらから

理工出版社さんのバックナンバーはこちらから

2021.5.1

仕上学会総会および学会賞授賞式の開催が変更・中止となりました

先の更新にてお伝えしていた、5月19日に東京建築会館(港区)にて開催予定だった日本建築仕上学会通常総会ですが、東京では第3回目となる緊急事態宣言が発令されたことから、大幅に開催を縮小したうえでの書面や委任状での決議になる予定です。

同日執り行われる予定であった学会賞授賞式及び懇親会は中止となりました。本工業会からは近藤専務理事が今年は授賞が決まっておりましたが、昨年の宮越会長に引き続き2年連続の郵送での贈呈となりました。近藤氏の授賞理由は前回もお伝えした通り、「建築用金属材料の工場塗装における品質確保と環境配慮の実践及び工業会への多大な貢献」とのことでした。

また、同時に賛助会員の大日本塗料㈱さんからも当工業会にご縁のある金属焼付塗装グループの北川氏が技術開発賞を受賞しました。こちらの業績名は「建築用アルミニウム材料に対する粉体塗装の実験的評価および塗装仕様の標準化に対する貢献」とのことでした。近年、仕上学会でも数々の講演発表や論文掲載をしている北川氏に相応しい賞かと思います。

早く元の日常そしてこういった行事を皆さんで共有できる世の中に戻ればいいですね。

2020.4.15

当工業会に(株)ミヤコーさんが入会しました

新型コロナの影響で中々社会活動が予定通り進まない中、当工業会への勧誘も非常に難しい状態が続いておりましたが、この度、賛助会員のテクノジアースさん及び理事企業であるダイワさんの推薦により、長野県のミヤコーさんに当工業会に加入いただきました。

ミヤコーさんは高品質をモットーに板金加工から塗装までの一貫体制を引いており、自社ブランドであるミューウォールを展開するなど、建築分野で多くの実績を残しております。

当工業会としては2019年1月に入会した野村アーテックさん(関東ブロック)以来の入会であり、ミヤコーさんは中部ブロックに所属となります。中部ブロックはブロック長の山川氏(ダイワ)を始め、技術的に意欲が高い企業ばかりです。新たな仲間を迎え、会員企業そして当工業会に色々な刺激があることを祈っております。

ミヤコーさんのHPはこちら

ミヤコーさんの会員案内ページはこちら
(中部地方をクリックください)

2021.3.31

ABA初のWeb形式による総会そして特別勉強会が終了しました

去る3月16日火曜日、13時半よりABA初のWeb会議システム『Zoom』を使用しての総会が終了しましたのでここに報告いたします。

昨年は緊急事態宣言下でもありZoomのシステムも普及していなかった為、書類での書面総会となりましたが、今年は正会員・賛助会員合わせて36社中27社がZoom会議に出席、9社の委任状提出がありました。

宮越会長の挨拶ではコロナ禍での会の活動が難しい中でも、資格認定制度工場塗装管理技術者の制度が出来上がったことや会長自身の日本建築仕上学会学会賞技術賞受賞、そして大澤先生が瑞宝単光章を叙勲なされたこと等が明るいニュースとして挙げられました。

総会本会では近藤専務理事の議事進行の下、以下の報告事項と議題が話し合われました(注:()は報告者)。

  • 報告事項(すべて近藤専務理事)
  • 1.HP分析と今後の活用
  • 2.資格認定制度概要報告
  • 3.緊急アンケート結果報告
  • 4.その他報告事項
  • 議決事項
  • 議案1 会計監査報告(大塚常務理事/西澤監事)
  • 議案2 今年度の活動について(近藤専務理事)
  • 議案3 今年度収支案(近藤専務理事)

HPの分析では2019年度に比べ、会の活動と並行するように2020年度のアクセスが低調だったこと、特に全国に出された1回目の緊急事態宣言時と11月12月に感染者が急増したタイミングでアクセス数が減っていたこと等が挙げられ、ビジネス活動自体が停滞している様子を浮き彫りにしました。また、資格認定制度の概要では2月中旬に第1回を計画していたが緊急事態宣言を受け5月7日8日に延期されたことと、テキストの内容などが説明されました。3.緊急アンケート報告では、会の活動の今後の方針を占う会員企業の考えや立ち位置が明らかになったり、またコロナでの経営への影響状況を共有しました。このアンケートに使用されたGoogle Formなどを利用したWebアンケートも大多数の方に好評があった旨の説明がありました。その他報告事項として会の加入状況などが報告されました。

議決事項としては会計監査、今年度の活動、今年度収支案すべてが賛成多数で可決されました。特に今年度は主な活動として資格認定制度試験の実施の他に二つの研究テーマが上がり、賛成を受けたことは今後の会の活動にとっても非常に意義のある事だと思います。またZoomでの賛成投票など、会員のZoomの取り扱いに関しても概ね良好な反応が得られたのも収穫でした。

総会終了後、中止になったものつくり大学との協同勉強会の代替として、ABA独自で会員向けの特別勉強会を最近の経営のトレンドになっている下記のテーマで各講師の方をお招きして実施しました。

①ものつくり大学 近藤照夫先生
  『SDGs/ESGの概要と取組み方』

②ヒバラコーポレーション 小田倉久視先生
  『塗装業界におけるDX活用事例』

近藤先生からは感染症に対する人類の闘いの中で建築投資がどのように過去及び今後推移していくか、またその中で社会的責任がある企業としてそしてABAとして我々が建築業界の中で取り組まないといけないことをSDGsやESGの観点からご説明されました。特に先生が従前より学会の委員会活動で取り組んでいる中で、環境配慮型塗装仕様として各仕様書や指針にて紹介しているクロムフリー薬剤や粉体塗装への移行は環境や人類の未来への持続的発展に寄与するという話がありました。

二つ目の議題であるDX活用事例では、大手システム系会社でエンジニアとして務めた異色の経歴ながら家業である塗装業界に身を投じた小田倉社長が、自社でのデジタル化を例に挙げながらDXの重要性を説明なされました。それには小田倉社長の信念である『現場力を鍛える』ということが欠かせない、古き善き積み上げられた現場の熟練工の技術を後世に伝えることが社会の貢献する事であり、それには開発チームと現場が一緒になって新たなるシステムを構築する必要があるそうです。元々持っていた大手メーカーとの取引やそれによって培われた技術力をVPN、IoT、クラウドといった各技術の新フェーズと共に自社のシステムに組み込んで開発して行く姿はまさにこの先のABA会員企業にも欠かせないものかと思います。

各商品など、ヒバラコーポレーションさんのHPはこちらを参照ください。

このように総会も勉強会も初のWeb開催としては大成功を収めたと自負しているのですが、来年は是非皆さんのお顔を拝見しながら実施出来ればいいですね。

*注:初のWeb会議ということで事務方に余裕がなく、今回写真(スクリーンショット含む)を撮り忘れましたことをお詫び申し上げます。尚、撮った方がいればお送り頂けると幸いです。

2021.3.31

第1回ABA資格認定工場塗装管理技術者の新たな日程が5月7/8日に決定

このコロナ禍の中でも進めていたABA資格認定制度『工場塗装管理技術者』の認定試験ですが、残念ながら当初予定していた2月中旬の試験は緊急事態宣言により延期となりました。今回、日を改めて実施することになり、新たに設定した試験日程は5月7日8日の二日間。試験の申込期日は4月2日になっています。尚、大阪の試験会場に変更がありますのでご注意ください。

詳細はHPの特設ページ(⇒こちら)に記載があります。是非皆様の受験をお待ちしております。

2021.3.31

マルシン近藤氏に仕上学会技術賞の受賞が決定しました

昨年度は会長の宮越一郎氏(宮越工芸㈱)が技術賞に選出されましたが、今年も㈱マルシンの近藤旭氏が学会賞技術賞を受賞されました。受賞業績名は「建築用金属材料の工場塗装における品質確保と環境配慮の実践及び工業会への多大な貢献」ということです。同日(2021年5月19日(水))に開催される建築仕上学会通常総会終了後に2021年度の学会賞授賞式が執り行われる予定です(15時50分~)。新型コロナの感染状況がその時点でどうなるかなど不透明感はありますが、参加・応援ご希望の方は事務局までご一報ください(注:新型コロナにはご注意頂き、主催者の指示・ルールに則って行動下さい。主催者HPはこちら)。

2021.3.31

建築仕上学会の総会及び学会賞授賞式は5月19日15時からです

ABAが加盟する日本建築仕上学会の2021年度通常総会及び2021年学会賞授賞式が下記の要領得行われます。

開催日時
:2021年5月19日(水) 15時~17時
開催場所
:建築会館ホール(東京都港区芝5‐26‐20)
詳細はこちら

尚、ABAからは専務理事である近藤氏が出席予定ですが、もし出席にご興味がある方は事務局までご連絡ください。

2021.1.31

第1回ABA認定工場塗装管理技術者の試験のページが開設。しかし試験は延期になりました。

前回の更新時にご報告したように(前回記事参照)、予てより計画・準備していた工場塗装管理技術者の資格認定試験ですが、この度、ABAのHP下に試験の為の特設ページを開設いたしましたのでご報告申し上げます(特設ページはこちら)。トップページ左側のメニューアイコンからも特設ページへジャンプできます。皆様内容をご理解の上、積極的な受験を宜しくお願い申し上げます。

注(2/1):当該試験は新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言発令が延期される可能性が高いため、延期することとしました。日程は再調整の上、3月中にはHPか会員宛のメールにて報告する予定です。

2021.1.31

ABA定期理事会・総会の日時が決定しました。

新年があけまして、今年も一年の総括をする年次定期総会(そしてその前に行う定期理事会)がやってきましたので、その日時を下記にてご報告いたします。昨年度は突然のことだったため準備できるような状況ではありませんでしたが、今年はリモートワーク・テレワークで話題となったWeb会議(Zoomを使用予定)で実施する予定です。毎年恒例になっているものつくり大学との共同勉強会(ものつくり技術交流会)は今年は残念ながら実施されませんが、代替になる(Web)講習などが出来ないか、検討中です。予定の調整を今のうちによろしくお願いします。

◎理事・監事会◎

開催日時
:2021年3月2日火曜日午前9時30分~
場  所
:Zoom Web会議(IDやパスワードは別途メールにて送付)

◎年次総会◎

開催日時
:2021年3月16日火曜日13時30分(予)~
場  所
:Zoom Web会議(IDやパスワードは別途メールにて送付)

皆様万障お繰り合わせの上、ABA初となるWeb総会にご参加をよろしくお願いいたします。

2021.1.31

大澤悟先生が瑞宝単光章を授章なされました。

少し前のニュースになりますが、昨年度11月に当工業会でも2017年7月の富山勉強会のお世話になっている大澤悟先生(プロフィールはこちら)が令和二年度の秋の叙勲で「瑞宝単光章」を授章なされました。

内閣省HPによると、候補者は、栄典に関する有識者の意見を聴取して内閣総理大臣が決定した「春秋叙勲候補者推薦要綱」に基づき、各省各庁の長から推薦されます。内閣府賞勲局は、推薦された候補者について審査を行い、原案を取りまとめます。その後、閣議に諮り、受章者が決定されるそうです。

また、本来であれば受章者は勲章を着用し、配偶者同伴で天皇陛下に拝謁できるそうですが、このコロナ禍によりやむを得ず中止だそうです。

そもそも叙勲とは功績の種類によって旭日章と瑞宝章の大きく分けて二つの種類に分かれ(注意:この二種類の上位に来る二種どちらかの最上位勲章である大綬章より更に功績のある桐花と菊花の勲章二種は除く)、瑞宝章は公務等に長年にわたり従事し、成績を挙げた方に送られるそうです。

大澤先生の喜びの声にもあるように(先生の特別寄稿はこちら)、今回先生が授賞された一番の理由は厚生省主管の技能検定試験の作成などにおける長年の貢献だそうです。技能検定と言えば我々も工場塗装工場管理技術者の講習試験制度を作成し、実施できる段階まで来ています。やはり先生と当工業会は非常に縁があるな、と筆者は勝手に考えています(笑)。

大澤先生、改めましておめでとうございます。益々のご活躍を工業会会員一同ご祈念申し上げます。

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