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活動報告及びお知らせ

2026年

2026.03.31

【重要】中東情勢の政情不安に伴う塗料・シンナー等原材料の供給不安について

米国イスラエルによる対イラン戦争により、世界有数の産油国が集まる中東諸国の政情に大変な緊張感が高まっております。既知の通り、世間ではガソリンの供給不安から忽ち価格が急騰し、現在では政府による原油備蓄放出による先行き感の安定や補助金の再開により、若干ガソリン価格の方は収まりを見せております。

しかしながら、我々が使う塗料はほぼ石油製品であり、元をたどれば顔料などの天然鉱物以外はナフサに由来している成分が殆どであります。ゆえにこの政情不安による供給不足は既に我々の業界を飲み込み始めており、まずは現状、加工が少ないシンナー製品から供給不安が始まっております。また、近いうちに多くの原材料品に価格上昇の波が迫ってくる、との声が大きくなってきました。

現在、ABAではこのような情勢に対し、関係各署・団体と連携をとり、また情報収集に努めております。関係者の皆様には慌てず、普段の生産状況に加えて上乗せして買うようないわゆる「買い占め」のような行動は厳に謹んで頂きたいと思っております。何か情報がありましたら、会員の皆様にも共有し、また団体として、業界として有益な連携ができれば幸いです。

それでは何卒先行きの見通せない世の中ではございますが、皆様の通常の事業活動ができる限り上手く行けるようABA理事一同努力しますので、皆様宜しくお願いします。

2026.03.31

ABA定期総会2025が開催されました

去る3月17日火曜、昨年と同じ御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて、2025年度ABA定期総会を開催いたしました。

冒頭、主催者を代表して挨拶した宮越会長は「この1年で我々を取り巻く環境は一変し、様々な物価高騰の中、イスラエル・アメリカのイラン攻撃によりさらに状況は悪化、中国による輸出規制の影響で一部、化成処理薬液が製造できなくなるということが起きています。ですが、一人ひとりの力には限りがありますが、こんな時こそ同じ状況を抱えるABAのみなさんと共に情報交換や話し合いにより打開策をみつけることが有意義です」と高らかに会員に呼びかけました。そのような呼びかけに対し、集まった会員企業および総会後の勉強会の講師の方々はなんと約60名。総会に華を添えていただいた気分でした。


冒頭主催者挨拶宮越当会会長


総会司会 戸﨑理事


開会宣言 山川理事

尚、総会は順調にまた滞りなくすべての議案を可決いたしました。会員企業へは事前に総会資料をお送りしておりましたが、第1号議案である前年度の活動報告に加え現在の会員状況を近藤専務理事から、また、それに伴う第2号議案の当該年度収支報告が大塚常務理事から報告されました。また第3号議案では、2年ぶりに復活するABA認定制度工場塗装管理技術者講習試験の実施や新たなる展示会への出展を含めた今年度の主な活動予定を報告し、それらを勘案した予算案も上程されましたが、無事に皆様の賛意を得られることとなりました。ご協力感謝申し上げます。


1号・3号議案を説明 近藤専務理事


2号議案を説明 大塚常務理事


閉会宣言 倉智理事

 

第2部では恒例の勉強会が行われましたが、今回は各種仕様書や指針などの学会活動による成果の披露でも、最近特に焦点を当てているSDGsやカーボンニュートラルではなく、もっと我々塗装企業にとって身近な話題を提供できれば、という考えが前提にあり、講師の方を選定させていただきました。

まずは『省エネ、CO2排出削減、作業環境改善ができる低放射塗料 サーモレジンSV工法のご紹介』と題した講演を中外商工株式会社東京支店セラミック・センサー事業部主任の佐々木氏から頂戴しました。我々塗装業者が使う工場塗装焼付炉のような熱の発生源に対し、それを囲う金属壁にこの当該塗料に塗りつけることで、壁から外気に伝わる放射熱を極限まで抑え、熱を焼付炉内に抑え込みます。これにより、熱効率が向上し、ガスや電気などの熱発生の為の燃料を削減することの他、放出熱が少なくなることによって外気が暖まりにくくなり、夏を中心に上昇温度を抑え、作業環境の改善に役立てることができるそうです。カーボンニュートラルやSDGsへの活動にもつながり、またコスト削減も期待できる一石二鳥の製品と言えます。


中外商工 佐々木氏

2つ目の講演は、ものつくり大学名誉教授の近藤先生にお願いし、『建設分野のDX概要』というお話を頂きました。講演時間が短かった為、昨今話題のDX、デジタルトランスフォーメーションの建設分野、つまりゼネコン単位での活用事例のほんのさわりをご説明頂きました。具体的な内容は以下の通り。

DXとは既知の通り、デジタル技術を活用した根本的な構造や仕組みの変化であり、単なるICT化やデジタル化ではなく、企業のビジネスモデルや組織文化そのものを変革する取組のことを指します。日本ではGDPが過去数十年ほぼ変わらず、世界比較では2025年インドにも抜かれて第5位に転落しています。高齢化率も約30%と深刻で、若い労働力が足りていません。そこで、兼ねてよりゼネコン各社はICT・デジタル化を進め、具体的にはBIM(Building Information Modeling)やCIM(Construction Information Modeling/Management)の活用を進め、計画、調査、設計段階から 3D モデルを導入し、その後の施工、維持管理においても 3D モデルを連携させることで、事業全体にわたり関係者間の情報共有を容易にするだけでなく、一連の建設生産・管理システムの効率化・高度化を図ってきました。これらの活用でもかなりの効果が期待できますが、建設現場にはどうしてもシステムの変更だけでは行き届かない、マンパワーがどうしても必要になってくる場面が多々あります。しかしながら、昨今の建設労働者の不足や高齢化により、これらが期待できなくなってくる時代になってきました。ゆえにゼネコン各社は今までも各々で、マンパワーを機械やデジタル技術で置き換えるDXを進めてきました。しかしながらDX開発への投資は1社ごとではかなりの負担増で中々進まず、高齢化のスピードの波に飲み込まれそうになっております。そこでゼネコン各社はいよいよ、自社の自動ロボット等のDX技術を持ち寄って現場の自動化を共同で図る、『建設RXコンソーシアム』を立ち上げました。立ち上げ当初は一部の大手ゼネコンと準ゼネコンでのスタートとなりましたが、その後残りの大手ゼネコンも加入。やはり危機感の現れだと推測され、今後の建設作業の未来を掛けた取組が始まっています。


ものつくり大学 近藤先生

3つ目は少し講演というには主旨が異なっていますが、ABA正会員である松下建材塗装の専務取締役である小郷氏から、関係会社のTANIGAWAさんが中国企業SENFENGと提携し、SENFENGジャパンを設立、日本市場に卸し始めた金属板金機械や表面加工処理機械等の製品とその販売チャネルのマッチングプロジェクトの紹介がありました。ABA会員は普段の事業活動より、顧客として様々な板金企業との付き合いがありますが、それら国内の金属板金加工業者さんを紹介してもらうことで、ABA会員にもその板金業者にもWinWinになるようなマッチングを目指したプロジェクトを立ち上げたそうです。

また、ABA会員企業ではないのですが、この度会員候補として名乗りを上げていただいた広島の塗装会社ムラカワさんの関係会社で、塗装の検査機器に関わる製品の販売会社であるアインソリューションさんから、取締役の松本氏が自社製品の紹介にやってきてくれました。松本氏はその製品「Digital-Dot Gauge=汎用型AI搭載塗装ゴミブツ外観検査装置」によって、従来、人の目そしてドットゲージ(ゴミブツ等の小さいものを微小の方眼が印刷された透明色のプラスチックシート)によって稀に主観的に判断されてしまっていた塗装などの製品不具合の判断基準を、カメラとセンサーによって可視化、またその品質基準をシステムに読み込ませ、AIによって様々な不具合の大きさや高さ、長さなどを学習させることにより、瞬時に不具合品を見つけ出す、という優れモノのようです。


小郷氏と松本氏

我々は自分たちを『塗装屋』として誇りに思っている一方、どこかで他業種に比べてDX等世の中の最新技術についていってない、ついていくことができない、と半ばあきらめのような気持ちでいることもしばしばです。本日のいくつかの講演はそんな我々を現実社会へと目覚めさせ、遅れてはいけないと尻を叩かれるような、まさに刺激のある講演だったかと思います。

 

講演会の後は場所を中央大学駿河台キャンパスに移し、恒例となっております懇親会を開催いたしました。講演会から約10名ほどはお帰りになられましたが、50名弱の関係者が集まって頂き、昨今の世界情勢から今後の我々の業界の先行き動向など、様々な意見を交換する場を持てました。この場をお借りして参加してくださった皆様に心から感謝申し上げます。


懇親会冒頭挨拶 前島理事


懇親会会場の様子


初参加組から代表して
山形メタルの庄司社長


締めの挨拶 大塚常務理事

2026.1.31

定期総会の場所が変更になりました

会員向けの出欠票には既に修正した内容で送っておりますが、会場の都合により、11月HPアップ時に予定していた会場である秋葉原UDXが使用不可となり、代わりに昨年も使用した御茶ノ水ソラシティカンファレンスを使用しますので、予定の修正をお願いいたします。お手数をおかけしますが、何卒宜しくお願いします。

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