この度は、日本建築仕上学会賞 技能賞を賜り、誠に光栄に存じます。受賞に際し、ご推薦頂きましたアルミニウム合金材料工場塗装工業会(ABA)関係各位ならびに日本建築仕上学会選考委員の皆様に厚く御礼申し上げます。また、受賞にあたり「環境配慮形塗装普及展開委員会」近藤委員長はじめ委員の皆様には多大なご指導をいただきましたことを深く感謝申し上げます。
私は工場塗装を専門とする企業に入社し、主に建築用金属材料を取り扱う部門の技術担当として、生産条件の検討や塗装材料の性能評価、適正な塗装仕様の適用に関する業務ならびに工場での実生産に従事してまいりました。当時の塗装仕様は、素地調整としてクロム酸塩系クロメート化成皮膜処理、塗装としては溶剤系塗装が採用され、性能重視の塗装仕様が適用されることがほとんどであったように記憶しております。しかし、昨今では環境保全や安全衛生の観点から揮発性有機化合物の排出制限や有害物質の使用に対する規制が厳しく問われる時代へと移り変わってまいりました。2018年より参画しております「環境配慮形塗装普及展開委員会」では70名を超える委員により継続的に環境に配慮した塗装仕様の標準化に対する研究が積み重ねられてきており、現在、その一員として活動する中で、6価クロムを使用しない素地調整やVOCを排出しない塗装への早期対応がいかに重要であるか痛感しております。弊社では、2018年に継続的に検討を進めてきたクロムフリー化成皮膜処理設備を導入し、年々採用いただく場面も増えていると実感しておりますが、一方で、VOCを排出しない粉体塗装への移行は進んでおらず、今後の課題であると捉えております。ABAの会員企業の一員としましても委員会で得られた成果を広く関係者に周知し、環境に配慮した塗装仕様の重要性を理解いただけるよう、一層努力して参りたいと存じます。今後さらに技術を磨き業界発展のために微力ながら貢献できるよう努力して参りますので、近藤委員長はじめ委員の皆様には、引き続きご指導ご鞭撻いただけますようお願い申し上げます。
最後に、日本建築仕上学会ならびに関係者の皆様の益々のご発展を祈念いたしまして、受賞のご挨拶とさせていただきます。
